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「彼のゲームへのアプローチはフランチャイズの足を引っ張る」「良い選手になっていない」識者がラメロに厳しい声<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2025.03.25

ラメロはキャリア2年目から4年連続で平均20点、7アシスト以上を残しているが、ホーネッツは2016年を最後にプレーオフから遠ざかっている。(C)Getty Images

ラメロはキャリア2年目から4年連続で平均20点、7アシスト以上を残しているが、ホーネッツは2016年を最後にプレーオフから遠ざかっている。(C)Getty Images

 シャーロット・ホーネッツのラメロ・ボールはキャリア5年目の今季、自己ベストの平均25.2点をマークしている。ただ、所属するホーネッツは9年連続でプレーオフ進出の可能性が潰え、23歳のラメロ自身も期待されたほどの成長を見せていないと、NBAをカバーする敏腕記者が指摘している。

 ロンゾ・ボール(シカゴ・ブルズ)が長兄の「ボール三兄弟」の三男にあたるラメロは、高校在学中にリトアニアのプロチームと契約。高校卒業後もアメリカの大学には進学せず、オーストラリアのプロリーグNBLで1年間プレーするなど、他の選手とは異なるルートで2020年のドラフト全体3位でホーネッツに指名された。

 ルーキーイヤーは平均15.7点、5.9リバウンド、6.1アシスト、1.6スティールとオールラウンドな活躍で新人王に輝くと、2年目の2021-22シーズンは平均20.1点、7.6アシストでオールスターにも初選出された。しかし、その後の2シーズンは平均23点、8アシスト以上をマークするも、出場数は36試合、22試合とケガに泣かされ不完全燃焼に終わった。

 迎えた今季は、ここまで46試合の出場で平均25.2点、5.1リバウンド、7.2アシストと数字自体は立派だが、フィールドゴール成功率は40.1%と自己ワーストペース。36分あたりの平均シュート試投数24.2本はNBA最多を記録する一方で、オフェンス負担を表すユーセージ%(USG%)は36.0%でリーグ2位と効率の悪さが目につく。

 スポーツジャーナリストのライエン・ルシーロはポッドキャスト『Run It Back』で、「ラメロ・ボールの(トレード)価値は、13歳の子どもたちが考えるよりも少し低いかもしれない」と指摘した。
 
「(今季の36分あたりのシュート試投数は)2006年のコビー(ブライアント/元ロサンゼルス・レイカーズ)以来最多だ。ラメロは素晴らしい選手だが、こんなことが起きてはならない。彼のゲームへのアプローチはフランチャイズの足を引っ張る。これだとチームは上手くはいかないし、行き詰まる」

 トリッキーなプレーが魅力のラメロだが、NBAを長年カバーしているブライアン・ウィンドホースト記者も『ESPN』のポッドキャスト『Brian Windhorst & The Hoop Collective Show』で、「私はシーズン開幕前、ラメロを高く評価していた。(でも)今年は彼のプレーを見るのが嫌になった」と“期待外れ”の烙印を押した。

「健康になって、彼がステップアップすることを期待していた。新しいコーチ(チャールズ・リーHC)とシステムで、ディフェンス面で恥ずかしくない選手になることを期待していたけど、(身長201cmと)サイズはあるものの、シュートセレクションは悪くなるばかりだ。みんなが正しくて、私が間違っていた。彼は良い選手になっていない」

 元NBA選手のジェフ・ティーグ(元アトランタ・ホークスほか)も今年2月にポッドキャスト『Club 520』で、「ラメロのプレーは大好きだけど、彼が勝つためのバスケットボールをしたことがあるとは思えない。ジャ・モラント(メンフィス・グリズリーズ)のようにフランチャイズを率いることができるかどうかは分からない」と指摘していた。

 ホーネッツは18勝53敗(勝率25.4%)でイースタン・カンファレンス14位に低迷。ラメロはまず、自身がチームを勝たせられる選手であることを証明していかないといけないだろう。

構成●ダンクシュート編集部

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