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NBA

「彼はよく動けていた」カーHCが骨盤打撲で欠場中のカリーの状態を明かす「(本人は)なるべく早く復帰したいと願っている」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2025.03.25

カーHC(左)が20日の試合で骨盤を打撲したカリーの状態について語った。(C)Getty Images

カーHC(左)が20日の試合で骨盤を打撲したカリーの状態について語った。(C)Getty Images

 現地時間3月24日(日本時間25日、日付は以下同)、ゴールデンステイト・ウォリアーズは、翌25日の敵地マイアミ・ヒート戦に向けた調整を行なった。

 エースのステフィン・カリーは20日のトロント・ラプターズ戦の第3クォーターに骨盤を打撲して途中退場。これによって22日のアトランタ・ホークス戦は欠場したが、この日は個別のワークアウトをこなした。

 スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)はカリーの状態について「我々はスクリメージ(練習試合)をしなかったが、彼はすごくよく動けていた。驚いたよ。それにいくつもショットを決めていた」と語っていたが、ヒート戦の出場ステータスはあくまでクエスチョナブル(Questionable=不確か)で、当日のコンディションを見てから決めることになると明かした。

 24日を終え、ウォリアーズは41勝30敗(勝率57.7%)でプレーオフへ自動的に出場可能なウエスタン・カンファレンス6位をキープ。しかし、7位のロサンゼルス・クリッパーズ(40勝31敗/勝率56.3%)、8位のミネソタ・ティンバーウルブズ(41勝32敗/勝率56.2%)が1.0ゲーム差で迫っている。

 ウォリアーズのレギュラーシーズンは残り11試合で、今季イースタン・カンファレンスのチームとの対戦はこのヒート戦が最後。イーストの球団に対するタイブレイクはNBAファイナルで顔を合わせない限りないだけにカリーが無理に復帰する必要はない。

 ただ、カリー自身は2シーズンぶりのプレーオフ返り咲き、そして古巣凱旋を飾るジミー・バトラーの味方でいようと、一緒にコートへ立つことを目指していると指揮官は言う。
 
「ステフは常にチームメイトのことを思っているし、彼らがいることをありがたく感じている。どんな状況であってもね。それほど彼は素晴らしいチームメイトなんだ。(本人は)チームが多くの試合で勝てるように、プレーオフレースを駆け上がることができるようにと、なるべく早く復帰したいと願っている。

 あと(早期復帰を目指すのは)は間違いなくジミーの傍にいたいからなんだ。ステフの大好きな部分は、チームのみんなのためにいつも一緒にいようとすることだね」

 バトラーは2月6日に成立した5チーム間の大型トレードで加入。ここまで19試合で平均32.5分の出場で17.6点、6.1リバウンド、6.5アシスト、1.3スティールとマルチな働きを見せている。

 ヒート時代のバトラーは、2020年と23年にNBAファイナルに進出。在籍中は不動のエース兼リーダーとして君臨していたが、今季は延長契約がまとまらず、チームから何度も出場停止処分を科された末に放出されていた。

 そのため、試合当日はヒートファンから拍手もあるだろうが、同時に“倒すべき相手”となったことで辛辣なブーイングを浴びる可能性もある。

“闘将”が退団したヒートは、3月6日から泥沼の10連敗と不振を極めていたものの、23日のシャーロット・ホーネッツ戦に快勝して連敗脱出。バトラーが絡んだトレードで加入したアンドリュー・ウィギンズがシーズンハイの42得点を奪って勝利の立役者になっていた。

 21日のヒューストン・ロケッツ戦でも30得点をマークしていたウィギンズは、直近2試合で平均36.0点、フィールドゴール成功率76.5%、3ポイント成功率66.7%(平均4.0本成功)と絶好調だけに、バトラーと直接対決は見ものだ。

 現在イースト10位の30勝41敗(勝率42.3%)のヒートは、少しでも高いシード順でプレーイン出場を狙っており、両チームは勝利のために激しいバトルを展開してくれるに違いない。 

文●秋山裕之(フリーライター)

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