NBAロサンゼルス・レイカーズのJJ・レディックHCが今季の八村塁のチームへの貢献を称賛したと、同球団リポーターのマイク・トルーデル氏が現地５月１日に自身のXで報じた。

【動画】八村塁が指揮官から「特に素晴らしいプレーを見せてくれた」と絶賛されたプレーオフ第４戦＆第５戦のプレー集 　今季名門での３年目のシーズンを送った八村は、平均31.7分の出場で13.1得点、5.0リバウンド、1.4アシスト、３ポイント成功率41.3％（リーグ23位）のスタッツを記録。移籍の噂も絶えず、左ひざ故障による離脱はあったものの、シーズンを通して安定した活躍を続けた。また、持ち前の外角砲に加えて課題だったディフェンス力も改善。世紀のトレードで加入したスーパースター、ルカ・ドンチッチとも上手くフィットし、攻守のキーマンと呼べる存在に。チームの３位シード獲得に大きく貢献した。

　プレーオフ１回戦、ミネソタ・ティンバーウルブズに下剋上を許しチームは敗退してしまったものの、指揮官が「特にプレーオフ最後の２試合で非常に素晴らしいプレーを見せてくれた」と語るように、八村は第４、５戦で23得点を記録するなど躍動。平均36.4分の出場で14.8得点、4.6リバウンド、1.0アシスト、３ポイント成功率48.4％をマークし、レギュラーシーズンと同等かそれ以上の存在感でチームをけん引した。

　就任初年度のシーズンを終えたレディックHCは八村の重要性、特にロールプレーヤーとしての役割の遂行力に賛辞を送った。

「ルイは素晴らしいシーズンを過ごしたと思う。今季のチームの成功にとって、ルイの貢献は計り知れない。攻守両面で重要なピースだった。ルイが欠場した試合で、コーチングスタッフは彼の存在がいかに貴重かをはっきりと理解していたよ」

「私たちが明確に役割を与えた選手（ロールプレーヤー）のなかで、彼はまさにトップだった。その期待された役割を受け入れて、１年を通してその役割で主役を演じ続けてくれたプレーヤーだ」

　さらに今季、八村がシーズンを通じて成長した点として「ペイントエリア内での判断力、ハンドリング、そしてクローズアウトの強化など」を挙げたレディックHC。「ルイの成長を見るのが楽しみなんだ」ともこぼしたという。

　シーズン前のパリ五輪から始まり、まさに激動の１年を乗り越えた八村。指揮官の信頼を勝ち取った背番号28は、来季もスター軍団の"グルーガイ"としてコートで躍動できるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部