NBAで18年のキャリアを送ったレジー・ミラーは、3ポイントシューターとしてだけでなく、トラッシュトークの使い手としても名を馳せた。そんな自身の武器を最大限に活かすためには、対戦相手のリサーチも欠かさなかったという。
1987年のドラフト全体11位指名でNBA入りしたミラーは、18年間をインディアナ・ペイサーズ一筋でプレー。リーグ優勝こそ果たせなかったが、マイケル・ジョーダン擁するシカゴ・ブルズやパトリック・ユーイングらがいたニューヨーク・ニックスの好敵手としていくつもの名勝負を繰り広げた。
通算1389試合に出場して、歴代26位の通算2万5279得点、3ポイント成功数は引退時点で歴代1位、現在6位となる2560本、NBA75周年記念チームに選出され、バスケットボール殿堂入りも果たしている。
そんなミラーと言えば、稀代の“トラッシュトーカー”としても知られる。神様ジョーダンや、ジョン・スタークス(元ニックスほか)との舌戦は有名だ。
『SHOWTIME Basketball』の人気ポッドキャスト番組『All The Smoke』に出演した際、元NBA選手のスティーブン・ジャクソンから「トラッシュトークはどうやって武器になったの?」と尋ねられると、自宅の裏庭で姉のシェリル・ミラー(元バスケ選手)との1オン1で磨いたと明かした。
「シェリルが私を叩きのめしたことが原点だと思う。トラッシュトークには芸術性があり、手段があるんだ。あまりパーソナルなことには手を出さないものだ。外で人の母親について話したりはしない。相手のDNAや性格、何が“地雷”になるかを知るには、ちょっとしたリサーチも必要だった」
さらにミラーは、ペイサーズの因縁の相手ニックスで、同じポジションとして何度もマッチアップしたスタークスとの対戦時における“コツ”についても振り返った。
「私はジョン・スタークスみたいな選手が好きだった。勝つためなら何でもする。そんな選手が好きでね。でも、マッドマックス(ヴァーノン・マックスウェル/元ヒューストン・ロケッツほか)とは違って、スタークスには怒りっぽいところがある。私はそれを知っていた。
試合中、パトリック(ユーイング)やオーク(チャールズ・オークレー)に彼(スタークス)の話をすると、彼を刺激することになるだろうと思った。彼は自分の感情をコントロールできなかったからね」
ミラーはその理由について、「彼は全くの無名から、No.1のメディアマーケット(ニューヨーク)、No.1のステージのひとつであるMSG(マディソンスクエア・ガーデン)でプレーするところまで上り詰めた。だから、そこにとどまるためなら何でもする。相手のことをリサーチするのは必要。要はその使い方次第だ」とコメント。
スタークスのバックグラウンドを把握した上で、対策を講じていた策士ぶりを明かしていた。
構成●ダンクシュート編集部
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「シェリルが私を叩きのめしたことが原点だと思う。トラッシュトークには芸術性があり、手段があるんだ。あまりパーソナルなことには手を出さないものだ。外で人の母親について話したりはしない。相手のDNAや性格、何が“地雷”になるかを知るには、ちょっとしたリサーチも必要だった」
さらにミラーは、ペイサーズの因縁の相手ニックスで、同じポジションとして何度もマッチアップしたスタークスとの対戦時における“コツ”についても振り返った。
「私はジョン・スタークスみたいな選手が好きだった。勝つためなら何でもする。そんな選手が好きでね。でも、マッドマックス(ヴァーノン・マックスウェル/元ヒューストン・ロケッツほか)とは違って、スタークスには怒りっぽいところがある。私はそれを知っていた。
試合中、パトリック(ユーイング)やオーク(チャールズ・オークレー)に彼(スタークス)の話をすると、彼を刺激することになるだろうと思った。彼は自分の感情をコントロールできなかったからね」
ミラーはその理由について、「彼は全くの無名から、No.1のメディアマーケット(ニューヨーク)、No.1のステージのひとつであるMSG(マディソンスクエア・ガーデン)でプレーするところまで上り詰めた。だから、そこにとどまるためなら何でもする。相手のことをリサーチするのは必要。要はその使い方次第だ」とコメント。
スタークスのバックグラウンドを把握した上で、対策を講じていた策士ぶりを明かしていた。
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