現地時間5月13日(日本時間14日)、オクラホマシティ・サンダーとデンバー・ナゲッツによるカンファレンス・セミファイナル第5戦は、ホームのサンダーが112-105で制してシリーズ戦績を3勝2敗とした。
ナゲッツは大黒柱のニコラ・ヨキッチ(44得点、15リバウンド)とジャマール・マレー(28得点)の活躍で残り8分半の時点で9点をリードしていたが、そこからサンダーが猛反撃。
ルージェンツ・ドートが約2分間で3本の長距離砲を決めて追い上げると、シェイ・ギルジャス・アレキサンダーとジェイレン・ウィリアムズの“オールスターデュオ”も加点。第4クォーターは34-19とナゲッツを圧倒し、カンファレンス決勝進出に王手をかけた。
シリーズ初戦こそフィールドゴール成功率51.7%(15/29)で42得点、22リバウンドと猛威を振るったヨキッチだが、2~4戦はいずれも同成功率40%以下と不発に。
しかし、第5戦ではダブルチームの間を強引に割って入ってショットを決め切るなどフィールドゴール成功率68.0%(17/25)と復調。216cm・94kgのチェット・ホルムグレン、213cm・113kgのアイザイア・ハーテンスタイン、206cm・109kgのジェイリン・ウィリアムズを相手にシリーズ2度目の40得点超えと爆発した。
そんななか、2020年のプレーオフで対戦経験のある元オールスター選手のドワイト・ハワード(元オーランド・マジックほか)は、『NBA on TNT』の番組出演時に“ヨキッチ対策”をこう述べていた。
「そうだな。今のルールで彼と対戦するとなると、すごく難しくなると思う。ただ、俺ならできるだけフィジカルにぶつかっていくだろうね。そして彼がボールを持ったら、常にプレッシャーをかけていく。(ヨキッチが)ディフェンスに回った時には、ピック&ロールをたくさんして彼を巻き込み、どのリバウンドにも絡んで、アタックしていく。フロアの両エンドで動き回ってモーターになれるようにする。それがジェイリン・ウィリアムズのやっていることだと思う。彼の働きがジョーカー(ヨキッチの愛称)に混乱をもたらしているんだ」
得点力、リバウンド力、アシスト力のすべてを高水準で備えたヨキッチの存在は、どのチームにとっても脅威に違いない。そのなかで、ハワードは攻守でアクティブに動き回って疲弊させることを指摘していた。
サンダーはこのシリーズでヨキッチに平均30点、14.8リバウンドこそ許すも、アシストは5.2本でターンオーバー5.0本を誘発。包囲網を敷きつつ、プレーメーキング面で本来の仕事をさせていない点が光る。
2勝3敗で後がなくなったナゲッツは、ホームで行なわれる第6戦でシリーズをタイに持ち込むことができるのか。勝利のカギはヨキッチが握っている。
文●秋山裕之(フリーライター)
「ナゲッツはベンチが機能していない」御大バークレーがヨキッチの“シュート不振”の原因を指摘「疲弊しているんだと思う」<DUNKSHOOT>
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ご意見番バークレーが指揮官交代後のヨキッチの“変化”を語る「以前よりも情熱や感情をむき出しにするようになった」<DUNKSHOOT>
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ルージェンツ・ドートが約2分間で3本の長距離砲を決めて追い上げると、シェイ・ギルジャス・アレキサンダーとジェイレン・ウィリアムズの“オールスターデュオ”も加点。第4クォーターは34-19とナゲッツを圧倒し、カンファレンス決勝進出に王手をかけた。
シリーズ初戦こそフィールドゴール成功率51.7%(15/29)で42得点、22リバウンドと猛威を振るったヨキッチだが、2~4戦はいずれも同成功率40%以下と不発に。
しかし、第5戦ではダブルチームの間を強引に割って入ってショットを決め切るなどフィールドゴール成功率68.0%(17/25)と復調。216cm・94kgのチェット・ホルムグレン、213cm・113kgのアイザイア・ハーテンスタイン、206cm・109kgのジェイリン・ウィリアムズを相手にシリーズ2度目の40得点超えと爆発した。
そんななか、2020年のプレーオフで対戦経験のある元オールスター選手のドワイト・ハワード(元オーランド・マジックほか)は、『NBA on TNT』の番組出演時に“ヨキッチ対策”をこう述べていた。
「そうだな。今のルールで彼と対戦するとなると、すごく難しくなると思う。ただ、俺ならできるだけフィジカルにぶつかっていくだろうね。そして彼がボールを持ったら、常にプレッシャーをかけていく。(ヨキッチが)ディフェンスに回った時には、ピック&ロールをたくさんして彼を巻き込み、どのリバウンドにも絡んで、アタックしていく。フロアの両エンドで動き回ってモーターになれるようにする。それがジェイリン・ウィリアムズのやっていることだと思う。彼の働きがジョーカー(ヨキッチの愛称)に混乱をもたらしているんだ」
得点力、リバウンド力、アシスト力のすべてを高水準で備えたヨキッチの存在は、どのチームにとっても脅威に違いない。そのなかで、ハワードは攻守でアクティブに動き回って疲弊させることを指摘していた。
サンダーはこのシリーズでヨキッチに平均30点、14.8リバウンドこそ許すも、アシストは5.2本でターンオーバー5.0本を誘発。包囲網を敷きつつ、プレーメーキング面で本来の仕事をさせていない点が光る。
2勝3敗で後がなくなったナゲッツは、ホームで行なわれる第6戦でシリーズをタイに持ち込むことができるのか。勝利のカギはヨキッチが握っている。
文●秋山裕之(フリーライター)
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