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アデバヨが影響を受けた選手にOBのボッシュらを挙げる「CBはマイアミに来てから、個人成績よりチームの勝利を優先した」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2025.05.20

アデバヨが自身に影響を与えたビッグマンを挙げた。(C)Getty Images

 現地時間5月19日(日本時間20日)、マイアミ・ヒートのバム・アデバヨのインタビュー記事が、ブランドン"スクープB"ロビンソンの公式サイトに公開された。

 今季のヒートはタイラー・ヒーローがオールスター初選出を飾るも、シーズン中にジミー・バトラーのトレード騒動が勃発し、2月6日に5チーム間の大型トレードで2019年の加入からチームを牽引してきた大黒柱をゴールデンステイト・ウォリアーズへ放出。ひとつの時代が幕を閉じた。

 レギュラーシーズンをイースタン・カンファレンス10位の37勝45敗(勝率45.1%)で終えたヒートは、プレーイン・トーナメントでシカゴ・ブルズ、アトランタ・ホークスを敵地で立て続けに撃破し、第10シードから史上初のプレーオフ進出を果たした。

 しかし、ファーストラウンドではクリーブランド・キャバリアーズに平均30.5点差をつけられてあっけなく4連敗。球団史上最長タイとなる6年連続のプレーオフ進出を果たしたとはいえ、今後に向けて課題の残るシーズンとなった。

 そんなチームで206㎝・116㎏のアデバヨは、78試合の出場で平均18.1点、9.6リバウンド、4.3アシスト、1.3スティールをマーク。今季は3ポイントの平均試投数2.8本と同成功数1.0本で自己最多を更新し、成功率も35.7%と上々の数字を残した。
 
 記事の中で、自身のプレースタイルに影響を与えたビッグマンについて問われると、アデバヨはためらうことなく「ティム・ダンカン、ケビン・ガーネット、ラマー・オドムかな。そして僕にとっての"ワイルドカード"は、いつだってクリス・ボッシュなんだ」と語った。

 1990年代終盤から2000年代にかけてリーグ屈指のビッグマンとして君臨したダンカンとガーネットは、いずれもバスケットボール殿堂入りを果たしたレジェンド。

 ダンカンは派手さこそないものの、基本に忠実で、攻守両面で極めて効果的なプレーを展開した。一方のガーネットは、得点、リバウンド、アシストの三拍子が揃った万能型で、あふれんばかりのエナジーを前面に押し出し、気迫あふれるプレーで観客を魅了した。

 左利きのオドムは、208cm・104kgという体格からは想像できないほどスムースにボールを操るオールラウンダーだった。「現役選手の中で彼を彷彿とさせるような存在はいるか?」と問われたアデバヨは、「まさか。L.O.(オドム)は唯一無二なんだ。再現なんてできないよ」と最大限のリスペクトを示した。
 
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「CBはマイアミ来てから、自分を犠牲にすることを選んだ」