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ウォリアーズで“宝の持ち腐れ”となっている22歳クミンガに、元NBA選手が移籍を提言「ワシントンにトレードすべきだ」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2025.05.21

クミンガはウルブズとのシリーズでチームトップの平均20.8点と奮闘した。(C)Getty Images

 ゴールデンステイト・ウォリアーズの2024-25シーズンは、プレーオフのカンファレンス準決勝でミネソタ・ティンバーウルブズに1勝4敗で敗れて幕を閉じた。

 今季、48勝34敗(勝率58.5%)でウエスタン・カンファレンスの第7シードを獲得したチームは、1回戦で第2シードのヒューストン・ロケッツを4勝3敗で撃破した。しかし、ウルブズとのシリーズではエースのステフィン・カリーが初戦で左ハムストリングを負傷して戦線離脱。第1戦こそ勝利したが、大黒柱の抜けた穴は大きく、第2戦から4連敗を喫して無念のシーズン終了となった。

 とはいえ、一時はプレーオフ進出が危ぶまれながら、2月のジミー・バトラー加入後は23勝8敗の好成績を残し、2年ぶりにポストシーズン進出を果たしたことは評価に値する。

 ただ、スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)の一貫性に欠ける起用法には疑問の声も多く、元NBA選手で現在は『ESPN』でアナリストを務めるケンドリック・パーキンスは、「彼はチームを離れるべき」と発言。さらにNBAのレジェンドのチャールズ・オークリーもこの意見に賛同している。

 元NFL選手のシャノン・シャープのポッドキャスト番組『Nightcap』に出演したオークリーは、大舞台で6つのスターティングラインナップを採用したカーHCに「いい加減にしてくれよ。プレーオフなんだ。ラインナップをしっかり決めて挑めよ。マッチアップがどうこう言ってる場合じゃない」と苦言を呈した。
 
 カリー不在のウルブズ戦で奮闘したのは、キャリア4年目のフォワード、ジョナサン・クミンガ。1回戦では3試合で平均16.7分のプレータイムでフィールドゴール(FG)成功率30.4%、3ポイント(3P)成功率33.3%で平均6.0点にとどまっていた2022年のドラフト7位は、カンファレンス準決勝で平均27.4分出場し、FG成功率54.3%、3P成功率42.1%でチームトップの平均20.8点とブレイクし、そのポテンシャルを改めて証明した。

 オークリーはクミンガのパフォーマンスを称賛しつつも、カリーやバトラーのいるウォリアーズでは"宝の持ち腐れ"となっているとし、チームに彼の放出を訴えた。

「彼はアスレティックでリムにアタックできる選手で、1試合で20回はボールを持たせないといけない。だから、ワシントン(ウィザーズ)にトレードすべきだ。そしてステフとあと2、3年プレーできる選手を獲得すればいい」

 さらにオークリーは、シーズン終盤やプレーオフ初戦でプレータイムが制限されるなかでも腐らずにチャンスに備えて準備を重ね、ウルブズのシリーズで結果を出したクミンガの姿勢も評価している。
 
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「プレーオフで勝てなかったのは彼のせいじゃない」