専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
NBA

「あの頃に戻れるなら、やり直したいことはたくさんある」レイカーズ再建を託されたウォルトンが古巣でのHC時代を回想<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2025.05.27

ウォルトン(右)が古巣レイカーズのHC時代を振り返った。(C)Getty Images

ウォルトン(右)が古巣レイカーズのHC時代を振り返った。(C)Getty Images

 ロサンゼルス・レイカーズは、ジョージ・マイカン、ジェリー・ウエスト、マジック・ジョンソン、コビー・ブライアントなど多くのスーパースターを輩出し、NBA歴代2位の17回の優勝を誇るリーグ屈指の名門だ。しかし、2010年代は世代交代や補強の失敗により、フランチャイズ最長となる6年連続(2014~19)でプレーオフ進出を逃すなど、低迷期を過ごした。

 それでも、その間にドラフトでブランドン・イングラム、ロンゾ・ボール、ジュリアス・ランドル、カイル・クーズマ、ジョーダン・クラークソン、イビツァ・ズバッツといった将来有望なタレントを獲得していた。

 レイカーズは16年に球団OBのルーク・ウォルトンをHC(ヘッドコーチ)に抜擢。当時36歳の青年指揮官は若いチームを託すには最適な人物に思われた。だが、18年にレブロン・ジェームズが加入すると、若手たちはスター獲得のためのトレード要員となり、ウォルトンも2018-19シーズン終了後に解任されている。

 その後チームはフランク・ヴォーゲルHCの下、レブロンとアンソニー・デイビスを中心に、20年にNBAチャンピオンに輝いた。一方、ウォルトンはサクラメント・キングスのHC、クリーブランド・キャバリアーズのアシスタントコーチ(AC)を経て、今季はデトロイト・ピストンズのACを務めた。
 
 ウォルトンは殿堂入り選手のビル・ウォルトンの息子としても知られ、現役時代はロールプレーヤーとしてレイカーズで2度(09、10年)の優勝を果たした。13年に引退し、14年にゴールデンステイト・ウォリアーズのACに就任すると、2年目の2015-16シーズンは、背中のケガで離脱したスティーブ・カーHCの代わりに開幕から暫定HCを務め、チームを開幕24連勝に導いた。

 先日、元NFL選手のマット・ライナートと、俳優のジェリー・フェラーラがホストを務めるポッドキャスト番組『Throwbacks』に出演したウォルトンは、引退後にコーチ業に進んだ経緯について語った。

「引退して最初の1年は、自分の人生を3つに分けていたんだ。引退生活ではマット(ライナート)と遊んだり、ジムに行ったり、ビーチバレーをしたりね。あとはレイカーズのGリーグチームでのパートタイムコーチング、それからレイカーズの放送局でTV解説もやった。その1年で、自分の情熱はコーチングにあると確信したし、選手たちと一緒に競い合って、ふざけ合って、勝利を目指すのが楽しかったんだ。

 翌年、スティーブ・カーがウォリアーズのHCに就任した時、すぐに電話したよ。『スタッフに入れないか?』ってね。彼は『(ACの)アルビン・ジェントリーとロン・アダムズに全予算を使ってしまったけど、興味があるなら話そう』と言ってくれた。私が『もちろん行く』と答えたら、仕事をオファーしてくれたんだ。それ以来、ずっとコーチを続けてるよ」
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号