現地時間5月27日(日本時間28日)、ニューヨーク・ニックスは敵地ゲインブリッジ・フィールドハウスでインディアナ・ペイサーズとのカンファレンス・ファイナル第4戦に臨むも、121-130で競り負けて1勝3敗と後がなくなった。
11点ビハインドで迎えた最終クォーター。ニックスはOG・アヌノビーやジョシュ・ハート、ミケル・ブリッジズらのショットで何度も6点差まで詰め寄るも、そのたびにペイサーズに引き離され、最後は力尽きた。
ペイサーズではタイリース・ハリバートンが両チーム最多104回のボールタッチを記録しながらターンオーバーはゼロで、32得点、12リバウンド、15アシストのトリプルダブルに4スティールの大暴れ。さらにパスカル・シアカムが30得点、5リバウンド、ベネディクト・マサリンが20得点、アーロン・ネスミスが16得点、マイルズ・ターナーが13得点、3ブロックを記録した。
対するニックスはジェイレン・ブランソンが31得点、5アシスト、カール・アンソニー・タウンズが24得点、12リバウンド、アヌノビーが22得点、3スティール、2ブロック、ブリッジズが17得点、ハートが12得点、11リバウンドをマーク。
第3戦からハートに代えてビッグマンのミッチェル・ロビンソンを先発起用しているほか、ランドリー・シャメットやデロン・ライトらこれまで出場機会の少なかったメンバーを投入して対抗しているニックスだが、ハリバートンを中心とした相手の攻撃に対処し切れていない。
ペイサーズからターゲットにされているブランソンは「十分なプレーができていない」と漏らすも、タウンズはチームの“キャプテン”をこうフォローしていた。
「彼だけの責任じゃない。これは僕ら全員の問題なんだ。このチームの全員がもっといい仕事をする必要がある。相手が点を取る際にも今以上に難しく仕向けないといけない」
ペイサーズは第4戦でフィールドゴール成功率51.1%(45/88)、3ポイント成功率40.6%(13/32)、フリースロー成功率84.4%(27/32)と高精度でショットを決め切り、29本のアシストを記録。シリーズ4戦を通してもフィールドゴール成功率49.7%(173/348)と高い数値を残し、層の厚さでもニックスを上回っている。
シリーズ途中にスターターからシックスマンへ転向しながらも、第4戦でも35分59秒プレーしたハートは、ペイサーズの波状攻撃を抑える難しさをこう語る。
「どのチームにとっても(止めるのは)難しいと思う。1つ目の動きを止めても、次々とアクションを仕掛けてくる。(本来は)ひとつのドミノが倒れたら、ポゼッション全体が崩れてしまうものなんだ。けど相手は明らかにうまく遂行している。俺たちはフィジカルを駆使していかないといけないし、相手のプレーを難しくさせないといけない」
今シリーズは最初の3戦がいずれも6点差以内で決着がついていて、第4戦も9点差と、決して両チームに大きな差があるわけではない。そうしたなかで、ニックスは29日(日本時間30日)の第5戦で勝利を掴み、シリーズを引き延ばすことができるか。ハリバートンを中心にチーム全体で波状攻撃を仕掛けてくるペイサーズのオフェンスをどうしのぐかがポイントになりそうだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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11点ビハインドで迎えた最終クォーター。ニックスはOG・アヌノビーやジョシュ・ハート、ミケル・ブリッジズらのショットで何度も6点差まで詰め寄るも、そのたびにペイサーズに引き離され、最後は力尽きた。
ペイサーズではタイリース・ハリバートンが両チーム最多104回のボールタッチを記録しながらターンオーバーはゼロで、32得点、12リバウンド、15アシストのトリプルダブルに4スティールの大暴れ。さらにパスカル・シアカムが30得点、5リバウンド、ベネディクト・マサリンが20得点、アーロン・ネスミスが16得点、マイルズ・ターナーが13得点、3ブロックを記録した。
対するニックスはジェイレン・ブランソンが31得点、5アシスト、カール・アンソニー・タウンズが24得点、12リバウンド、アヌノビーが22得点、3スティール、2ブロック、ブリッジズが17得点、ハートが12得点、11リバウンドをマーク。
第3戦からハートに代えてビッグマンのミッチェル・ロビンソンを先発起用しているほか、ランドリー・シャメットやデロン・ライトらこれまで出場機会の少なかったメンバーを投入して対抗しているニックスだが、ハリバートンを中心とした相手の攻撃に対処し切れていない。
ペイサーズからターゲットにされているブランソンは「十分なプレーができていない」と漏らすも、タウンズはチームの“キャプテン”をこうフォローしていた。
「彼だけの責任じゃない。これは僕ら全員の問題なんだ。このチームの全員がもっといい仕事をする必要がある。相手が点を取る際にも今以上に難しく仕向けないといけない」
ペイサーズは第4戦でフィールドゴール成功率51.1%(45/88)、3ポイント成功率40.6%(13/32)、フリースロー成功率84.4%(27/32)と高精度でショットを決め切り、29本のアシストを記録。シリーズ4戦を通してもフィールドゴール成功率49.7%(173/348)と高い数値を残し、層の厚さでもニックスを上回っている。
シリーズ途中にスターターからシックスマンへ転向しながらも、第4戦でも35分59秒プレーしたハートは、ペイサーズの波状攻撃を抑える難しさをこう語る。
「どのチームにとっても(止めるのは)難しいと思う。1つ目の動きを止めても、次々とアクションを仕掛けてくる。(本来は)ひとつのドミノが倒れたら、ポゼッション全体が崩れてしまうものなんだ。けど相手は明らかにうまく遂行している。俺たちはフィジカルを駆使していかないといけないし、相手のプレーを難しくさせないといけない」
今シリーズは最初の3戦がいずれも6点差以内で決着がついていて、第4戦も9点差と、決して両チームに大きな差があるわけではない。そうしたなかで、ニックスは29日(日本時間30日)の第5戦で勝利を掴み、シリーズを引き延ばすことができるか。ハリバートンを中心にチーム全体で波状攻撃を仕掛けてくるペイサーズのオフェンスをどうしのぐかがポイントになりそうだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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