現地時間6月25日と26日に開催された「NBAドラフト2025」。今年は1巡目指名30人、2巡目指名29人の計59名が名前を呼ばれ、世界最高峰の舞台への扉を開いた。
ダラス・マーベリックスから全体1位で指名された逸材クーパー・フラッグを筆頭に、この時期はどうしても上位指名の選手に注目が偏るが、プロの世界に足を踏み入れてしまえば横一線。すべての選手にスターになるチャンスがある。
米スポーツ専門局『ESPN』は、2巡目指名が行なわれる前の記事で「2000年以降にドラフト2巡目で指名された選手のうち、15人が少なくとも1回はオールスターゲームに出場し、10人がオールNBAチームに選出されている」と、下位指名選手の可能性に言及している。
その上で、“近年成功を収めた2巡目指名選手”6人をピックアップした。
■2000年以降のドラフト2巡目指名の代表的選手
※キャリア平均のⓅ=平均得点、Ⓡ=同リバウンド、Ⓐ=同アシスト。*=現役
ジェイレン・ブランソン*(2018年2巡目33位)
キャリア平均:Ⓟ18.1 Ⓡ3.2 Ⓐ5.0
主な賞歴:オールNBAチーム選出2回、オールスター選出2回
ニコラ・ヨキッチ*(2014年2巡目41位)
キャリア平均:Ⓟ21.8 Ⓡ10.9 Ⓐ7.2
主な賞歴:MVP3回、オールNBAチーム選出7回、オールスター選出7回
ドレイモンド・グリーン*(2012年2巡目35位)
キャリア平均:Ⓟ8.7 Ⓡ6.9 Ⓐ5.6
主な賞歴:最優秀守備選手賞1回、オールNBAチーム選出2回、オールディフェンシブチーム選出9回、オールスター選出4回
クリス・ミドルトン*(2012年2巡目39位)
キャリア平均:Ⓟ16.6 Ⓡ4.8 Ⓐ4.0
主な賞歴:オールスター選出3回
カルロス・ブーザー(2002年2巡目35位)
キャリア平均:Ⓟ16.2 Ⓡ9.5 Ⓐ2.2
主な賞歴:オールNBAチーム選出1回、オールスター選出2回
ギルバート・アリナス(2001年2巡目31位)
キャリア平均:Ⓟ20.7 Ⓡ3.9 Ⓐ5.3
主な賞歴:オールNBAチーム選出3回、オールスター選出3回、MIP
いずれもドラフト2巡目指名からオールスターに複数回選ばれた実力者が並ぶが、なかでも飛び抜けて大出世を遂げたのがデンバー・ナゲッツのニコラ・ヨキッチだ。
2014年のドラフト当時はまだ自国セルビアのクラブに所属しており、指名時点の現地中継はコマーシャルの放送中、当の本人も眠りについていたほどNBAでの成功は遠い話だった。
それでも翌15年にナゲッツに入団すると、1年目の中盤から頭角を現わし、4年目にはオールスターとオールNBA1stチームに急成長。以降は3度のMVP受賞、ナゲッツを初優勝に導き、昨季は史上3人目のシーズン平均トリプルダブルと、名実ともにリーグNo.1プレーヤーへとのし上がった。
上記6人のほかにも、名シューターのカイル・コーバー(2003年51位)や3度の最優秀シックスマン賞に輝いたルー・ウィリアムズ(2005年45位)、元スペイン代表のマルク・ガソル(2007年48位)、身長175cmの点取り屋アイザイア・トーマス(2011年60位)など、プロ入り後にスターに成長を遂げた選手は少なくない。
現役でもロサンゼルス・クリッパーズで今季躍進したノーマン・パウエル(2015年46位)とイビツァ・ズバッツ(2016年32位)や、オクラホマシティ・サンダーの優勝に貢献したアイザイア・ハーテンシュタイン(2017年43位)、マーベリックスのダニエル・ギャフォード(2019年38位)と、毎年のように好選手が生まれている。
今年のドラフト下位指名の中にも、のちのスター選手が埋もれている可能性は大いにある。“第2のヨキッチ”の誕生に期待だ。
構成●ダンクシュート編集部
ダラス・マーベリックスから全体1位で指名された逸材クーパー・フラッグを筆頭に、この時期はどうしても上位指名の選手に注目が偏るが、プロの世界に足を踏み入れてしまえば横一線。すべての選手にスターになるチャンスがある。
米スポーツ専門局『ESPN』は、2巡目指名が行なわれる前の記事で「2000年以降にドラフト2巡目で指名された選手のうち、15人が少なくとも1回はオールスターゲームに出場し、10人がオールNBAチームに選出されている」と、下位指名選手の可能性に言及している。
その上で、“近年成功を収めた2巡目指名選手”6人をピックアップした。
■2000年以降のドラフト2巡目指名の代表的選手
※キャリア平均のⓅ=平均得点、Ⓡ=同リバウンド、Ⓐ=同アシスト。*=現役
ジェイレン・ブランソン*(2018年2巡目33位)
キャリア平均:Ⓟ18.1 Ⓡ3.2 Ⓐ5.0
主な賞歴:オールNBAチーム選出2回、オールスター選出2回
ニコラ・ヨキッチ*(2014年2巡目41位)
キャリア平均:Ⓟ21.8 Ⓡ10.9 Ⓐ7.2
主な賞歴:MVP3回、オールNBAチーム選出7回、オールスター選出7回
ドレイモンド・グリーン*(2012年2巡目35位)
キャリア平均:Ⓟ8.7 Ⓡ6.9 Ⓐ5.6
主な賞歴:最優秀守備選手賞1回、オールNBAチーム選出2回、オールディフェンシブチーム選出9回、オールスター選出4回
クリス・ミドルトン*(2012年2巡目39位)
キャリア平均:Ⓟ16.6 Ⓡ4.8 Ⓐ4.0
主な賞歴:オールスター選出3回
カルロス・ブーザー(2002年2巡目35位)
キャリア平均:Ⓟ16.2 Ⓡ9.5 Ⓐ2.2
主な賞歴:オールNBAチーム選出1回、オールスター選出2回
ギルバート・アリナス(2001年2巡目31位)
キャリア平均:Ⓟ20.7 Ⓡ3.9 Ⓐ5.3
主な賞歴:オールNBAチーム選出3回、オールスター選出3回、MIP
いずれもドラフト2巡目指名からオールスターに複数回選ばれた実力者が並ぶが、なかでも飛び抜けて大出世を遂げたのがデンバー・ナゲッツのニコラ・ヨキッチだ。
2014年のドラフト当時はまだ自国セルビアのクラブに所属しており、指名時点の現地中継はコマーシャルの放送中、当の本人も眠りについていたほどNBAでの成功は遠い話だった。
それでも翌15年にナゲッツに入団すると、1年目の中盤から頭角を現わし、4年目にはオールスターとオールNBA1stチームに急成長。以降は3度のMVP受賞、ナゲッツを初優勝に導き、昨季は史上3人目のシーズン平均トリプルダブルと、名実ともにリーグNo.1プレーヤーへとのし上がった。
上記6人のほかにも、名シューターのカイル・コーバー(2003年51位)や3度の最優秀シックスマン賞に輝いたルー・ウィリアムズ(2005年45位)、元スペイン代表のマルク・ガソル(2007年48位)、身長175cmの点取り屋アイザイア・トーマス(2011年60位)など、プロ入り後にスターに成長を遂げた選手は少なくない。
現役でもロサンゼルス・クリッパーズで今季躍進したノーマン・パウエル(2015年46位)とイビツァ・ズバッツ(2016年32位)や、オクラホマシティ・サンダーの優勝に貢献したアイザイア・ハーテンシュタイン(2017年43位)、マーベリックスのダニエル・ギャフォード(2019年38位)と、毎年のように好選手が生まれている。
今年のドラフト下位指名の中にも、のちのスター選手が埋もれている可能性は大いにある。“第2のヨキッチ”の誕生に期待だ。
構成●ダンクシュート編集部
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