今年のNBAドラフトで、ダラス・マーベリックスから全体1位で指名されたクーパー・フラッグ。新人王の有力候補と目される彼について、元選手のギルバート・アリナス(元ワシントン・ウィザーズほか)は、仮に結果を残せなくても責任がかからない、恵まれた環境に置かれているとの見解を示している。
マブズは2024-25シーズンの途中に生え抜きのルカ・ドンチッチを放出し、ロサンゼルス・レイカーズから万能ビッグマンのアンソニー・デイビスを獲得。カイリー・アービング、クレイ・トンプソンとのベテランビッグ3を形成したが、3月にアービングが左ヒザ前十字靭帯断裂の大ケガを負った影響もあり、プレーオフ進出は果たせなかった。
シーズン終了後の抽選で、ドラフト1位指名権を獲得して迎え入れたのが、1年生にして名門デューク大を牽引し、トップ指名の大本命と目されたフラッグだった。
フラッグは昨季、デューク大で37試合に出場して平均19.2点、7.5リバウンド、4.2アシスト、1.41スティール、1.35ブロックを記録。チームをNCAAトーナメントのファイナル4に導き、全米トップの選手に贈られるジョン・ウッデン賞など数々のタイトルに輝いた。
スモールフォワード、ないしはシューティングガードを主戦場とするフラッグだが、マブズのジェイソン・キッドHC(ヘッドコーチ)は「彼をポイントガードとしても起用したい。ミスしても構わない」と、司令塔としての起用も視野に入れていることを示唆している。
アリナスは自身がホストを務めるポッドキャスト番組『Gil's Arena』で、「彼は幸運にもリーグ最底辺のチームに行くわけじゃない。いいベテランがたくさんいる」と語り、マブズと“ウィン・ウィン”の状況にあると主張した。
「彼はひどい批判にさらされることなく、失敗を糧に成長し、学ぶことができる。勝利すれば誰もが黙るからね。50勝以上すれば、誰も彼について何も言わないだろう。(チームが勝てなくても)代わりにAD(デイビス)が責められるはずだ。今はADが一番の核だから、フラッグがもたらすものは何でもADの助けになるし、彼自身の助けにもなる」
マブズは今オフ、アービングがプレーヤーオプションを破棄し、3年総額1億1900万ドル(約171億円)の延長契約に合意したが、2025-26シーズンの開幕には間に合わず、復帰は早くて来年1月頃と見られている。主力を1人欠くなかで、新人のフラッグが救世主としてブレイクする可能性も大いにあるだろう。
アリナスは、同じドラフト全体1位指名でNBA入りしたレジェンドの名前を引き合いに出して見解を述べる。
「もし彼が平均20得点、10リバウンドをあげたら、スパーズに行った時のティム・ダンカンのようなものだ。みんな、『何だコイツは、やるな』って感じさ。独り立ちする頃には自信を確立しているだろう。レガシーを築く上では完璧な道だ」
1997年のドラフト当時、ダンカンは21歳でサンアントニオ・スパーズに入団し、1年目から全82試合に先発出場して平均21.1点、11.9リバウンドをマークし新人王を受賞した。
フラッグは、2003年ドラフトのレブロン・ジェームズ(18歳178日)に次ぐ、史上2番目の若さ(18歳186日)でドラ1となり、立場はやや異なるが、どのようなルーキーシーズンを送るか注目が集まる。
構成●ダンクシュート編集部
マブズは2024-25シーズンの途中に生え抜きのルカ・ドンチッチを放出し、ロサンゼルス・レイカーズから万能ビッグマンのアンソニー・デイビスを獲得。カイリー・アービング、クレイ・トンプソンとのベテランビッグ3を形成したが、3月にアービングが左ヒザ前十字靭帯断裂の大ケガを負った影響もあり、プレーオフ進出は果たせなかった。
シーズン終了後の抽選で、ドラフト1位指名権を獲得して迎え入れたのが、1年生にして名門デューク大を牽引し、トップ指名の大本命と目されたフラッグだった。
フラッグは昨季、デューク大で37試合に出場して平均19.2点、7.5リバウンド、4.2アシスト、1.41スティール、1.35ブロックを記録。チームをNCAAトーナメントのファイナル4に導き、全米トップの選手に贈られるジョン・ウッデン賞など数々のタイトルに輝いた。
スモールフォワード、ないしはシューティングガードを主戦場とするフラッグだが、マブズのジェイソン・キッドHC(ヘッドコーチ)は「彼をポイントガードとしても起用したい。ミスしても構わない」と、司令塔としての起用も視野に入れていることを示唆している。
アリナスは自身がホストを務めるポッドキャスト番組『Gil's Arena』で、「彼は幸運にもリーグ最底辺のチームに行くわけじゃない。いいベテランがたくさんいる」と語り、マブズと“ウィン・ウィン”の状況にあると主張した。
「彼はひどい批判にさらされることなく、失敗を糧に成長し、学ぶことができる。勝利すれば誰もが黙るからね。50勝以上すれば、誰も彼について何も言わないだろう。(チームが勝てなくても)代わりにAD(デイビス)が責められるはずだ。今はADが一番の核だから、フラッグがもたらすものは何でもADの助けになるし、彼自身の助けにもなる」
マブズは今オフ、アービングがプレーヤーオプションを破棄し、3年総額1億1900万ドル(約171億円)の延長契約に合意したが、2025-26シーズンの開幕には間に合わず、復帰は早くて来年1月頃と見られている。主力を1人欠くなかで、新人のフラッグが救世主としてブレイクする可能性も大いにあるだろう。
アリナスは、同じドラフト全体1位指名でNBA入りしたレジェンドの名前を引き合いに出して見解を述べる。
「もし彼が平均20得点、10リバウンドをあげたら、スパーズに行った時のティム・ダンカンのようなものだ。みんな、『何だコイツは、やるな』って感じさ。独り立ちする頃には自信を確立しているだろう。レガシーを築く上では完璧な道だ」
1997年のドラフト当時、ダンカンは21歳でサンアントニオ・スパーズに入団し、1年目から全82試合に先発出場して平均21.1点、11.9リバウンドをマークし新人王を受賞した。
フラッグは、2003年ドラフトのレブロン・ジェームズ(18歳178日)に次ぐ、史上2番目の若さ(18歳186日)でドラ1となり、立場はやや異なるが、どのようなルーキーシーズンを送るか注目が集まる。
構成●ダンクシュート編集部
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