スコッティ・ピッペンは現役時代、シカゴ・ブルズで“神様”マイケル・ジョーダンとともに2度の3連覇を果たし、歴代屈指のオールラウンダーとしてNBA史にその名を刻んだ。しかし、元選手のギルバート・アリナス(元ワシントン・ウィザーズほか)は、アレン・アイバーソン(元フィラデルフィア・76ersほか)の方が偉大だとの見解を示している。
近年は優勝回数が選手の価値を図る“リングカルチャー”の風潮が強く、レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)も6月17日に公開されたポッドキャスト『Mind the Game』で、「リング至上主義は個人の卓越性を無視してしまう」と懸念を示したばかりだ。
そのなかで、元NBA選手のアリナスは『Fox Sports Radio』のポッドキャスト番組『DAN PATRICK SHOW』に出演した際、「レブロンは正しい。マイケル・ジョーダンも同じことを言っていた」とレブロンの意見に賛同した。
「クリス・ポール、カール・マローン、ジョン・ストックトン、チャールズ・バークレー…、みんなリングは持っていないが、ピッペンより上だ。才能があった上で、リングが次の要素として評価されるべきだ」
ピッペンは優勝経験6回を誇るだけでなく、オールスター出場7回、オールNBAチーム選出7回(1stチーム3回、2ndチーム2回、3rdチーム2回)、オールディフェンシブチーム選出10回(1stチーム8回、2ndチーム2回)、NBA50周年記念チームとNBA75周年記念チーム選出と、個人の実績も十分に殿堂入りクラスだ。
それでもアリナスは、ピッペンはあくまで“第2の男”としての評価だとし、「一般的なファンは、6つのリングに注目するだろうが、俺たちはピッペンがどのように扱われているかを見ている。彼はジョーダンのようには扱われていない」と指摘した。
「歴史は(ピッペンよりも)アレン・アイバーソンだと言っている。彼の方がより、人々の記憶に残る選手と言えるだろう。彼のバッグラウンドが、NBAのトッププレーヤーだったと物語っているからね。彼はMVPだ。覚えておいてほしいのは、MVP受賞者は時代のベストプレーヤーの1人であり、得点王であればトップ5であることを示している。彼がNBAでどんな選手であったかを物語っている」
アイバーソンはNBAキャリア14年間で優勝こそ果たせなかったが、通算914試合に出場して平均26.7点、6.2アシスト、2.17スティールを記録。通算2万4368得点は歴代30位、1983スティールは同14位にランクインしている。得点王に計4回輝いただけでなく、2000−01シーズンにはMVPを受賞し、チームをNBAファイナルに導いた。NBA75周年記念チーム選出、バスケットボール殿堂入りも果たしている。
アリナスは、アイバーソンが残したインパクトの大きさについて語る。
「人々にとってのレガシーとは、公共の場を歩く時に尊敬されるかどうかということだ。スコッティ・ピッペンかアレン・アイバーソン(のどちらが上か)と言えば、誰もがアイバーソンと言うだろう。彼はアイコニックな存在で、象徴的な活躍をしたことを覚えているからだ」
レブロンやアリナスの主張により、“リングカルチャー”は今後少しずつ見直されるかもしれない。
構成●ダンクシュート編集部
“優勝回数=選手の価値”――レブロンとアリナスが近年のリングカルチャーの風潮に一石<DUNKSHOOT>
近年は優勝回数が選手の価値を図る“リングカルチャー”の風潮が強く、レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)も6月17日に公開されたポッドキャスト『Mind the Game』で、「リング至上主義は個人の卓越性を無視してしまう」と懸念を示したばかりだ。
そのなかで、元NBA選手のアリナスは『Fox Sports Radio』のポッドキャスト番組『DAN PATRICK SHOW』に出演した際、「レブロンは正しい。マイケル・ジョーダンも同じことを言っていた」とレブロンの意見に賛同した。
「クリス・ポール、カール・マローン、ジョン・ストックトン、チャールズ・バークレー…、みんなリングは持っていないが、ピッペンより上だ。才能があった上で、リングが次の要素として評価されるべきだ」
ピッペンは優勝経験6回を誇るだけでなく、オールスター出場7回、オールNBAチーム選出7回(1stチーム3回、2ndチーム2回、3rdチーム2回)、オールディフェンシブチーム選出10回(1stチーム8回、2ndチーム2回)、NBA50周年記念チームとNBA75周年記念チーム選出と、個人の実績も十分に殿堂入りクラスだ。
それでもアリナスは、ピッペンはあくまで“第2の男”としての評価だとし、「一般的なファンは、6つのリングに注目するだろうが、俺たちはピッペンがどのように扱われているかを見ている。彼はジョーダンのようには扱われていない」と指摘した。
「歴史は(ピッペンよりも)アレン・アイバーソンだと言っている。彼の方がより、人々の記憶に残る選手と言えるだろう。彼のバッグラウンドが、NBAのトッププレーヤーだったと物語っているからね。彼はMVPだ。覚えておいてほしいのは、MVP受賞者は時代のベストプレーヤーの1人であり、得点王であればトップ5であることを示している。彼がNBAでどんな選手であったかを物語っている」
アイバーソンはNBAキャリア14年間で優勝こそ果たせなかったが、通算914試合に出場して平均26.7点、6.2アシスト、2.17スティールを記録。通算2万4368得点は歴代30位、1983スティールは同14位にランクインしている。得点王に計4回輝いただけでなく、2000−01シーズンにはMVPを受賞し、チームをNBAファイナルに導いた。NBA75周年記念チーム選出、バスケットボール殿堂入りも果たしている。
アリナスは、アイバーソンが残したインパクトの大きさについて語る。
「人々にとってのレガシーとは、公共の場を歩く時に尊敬されるかどうかということだ。スコッティ・ピッペンかアレン・アイバーソン(のどちらが上か)と言えば、誰もがアイバーソンと言うだろう。彼はアイコニックな存在で、象徴的な活躍をしたことを覚えているからだ」
レブロンやアリナスの主張により、“リングカルチャー”は今後少しずつ見直されるかもしれない。
構成●ダンクシュート編集部
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