現地時間6月25日、26日の2日間にわたって開催された2025年のNBAドラフト。
名前を呼ばれた選手たちにとって、NBAでのルーキーイヤーが始まるその瞬間は、喜びや期待とともに、大きな世界に一歩踏み出す緊張も伴うに違いない。そんな気持ちを何よりもほぐしてくれるのは、先輩プレーヤーからの歓迎の言葉だろう。
サンアントニオ・スパーズから全体2位指名を受けたディラン・ハーパー(ラトガース大)と14位指名のカーター・ブライアント(アリゾナ大)は、それぞれ指名を受けた直後の舞台袖で、2年前のドラ1ヴィクター・ウェンバンヤマから祝福と歓迎のメッセージを受け取った。
スパーズのメディアがとらえた映像によると、ウェンバンヤマはハーパーに向けて、「僕はスパーズでプレーしていて、名前はヴィックだ」と律儀に自己紹介。これに対してハーパーは、”もちろん知ってるよ”と言った様子で笑いながら、「誰だかわかっているさ。僕はディランだ。たった今、スパーズに指名された。だから僕たちは今からチームメイトだ」と返した。
そして、「とにかく今夜は目一杯お祝いして、少し休んでから、トレーニングに入ろう。楽しんでくれ。君の加入を歓迎するよ!」という先輩の言葉に、ハーパーは終始笑顔で感激した様子を見せた。
ハーパーはコンボガードで、父はマイケル・ジョーダンやスコッティ・ピッペンとともにシカゴ・ブルズで、シャキール・オニールやコビー・ブライアントらとロサンゼルス・レイカーズで通算5回の優勝を経験したロン・ハーパーだ。
ウェンビーの、「一緒にやっていこう」という言葉には、コンビネーション構築への期待が覗く。一方のブライアントは、若きエースからのビデオコールに向かって、「ボンソワール」とフランス語で挨拶。
ウェンバンヤマが「我々のホームにようこそ」と歓迎すると、ブライアントは何度も「嬉しい、ありがとう」とお礼の言葉を繰り返し「(コールをもらって)本当に感激だ」と思わず胸に手を当てた。
中国・少林寺での10日間の修行を終えて、一時フランスに戻っていたウェンバンヤマ。ドラフト会場のブルックリンとの時差は6時間あり、このビデオコール時は明け方の4時だったが、気になる新チームメイト決定の瞬間を、ウェンビーはライブで見守っていた。
「早く一緒にトレーニングしたいよ!」と19歳のブライアントは2年先輩のビッグマンに語りかけた。ますますキャンプ開始が楽しみになったことだろう。
一方のウェンバンヤマは、少林寺での修行について、「いつも慣れ親しんでいる動きとは別の動きをすることで、身体の可動域や筋力を高めることが目的だった。普段とはまったく異なる動きを体験した」と『The Athletic 』とのインタビューの中で語っている。
キャリア2年目の昨季は右肩に深部静脈血栓症が見つかり、オールスター後は全休を強いられた。山寺にこもって心身ともに鍛え直す、といった取り組みからも、ウェンバンヤマの新シーズンに向けた意気込みがうかがえる。
先日発表されたユーロバスケットのフランス代表のメンバーにも名前はなく、今オフは徹底して、NBAの新シーズンへ向けての準備に集中するつもりのようだ。
文●小川由紀子
コスタリカでのバカンス→少林寺で剃髪し10日間の精神修養。ウェンバンヤマの“規格外”のオフ<DUNKSHOOT>
「予想外のこともたくさんあった」ウェンバンヤマがキャリア2年目を総括「将来に向けて確かな基盤を築いたと思う」<DUNKSHOOT>
血栓で離脱後もウェンバンヤマは献身的にチームをサポート。新相棒フォックスは「一緒にいるだけでエネルギーをもらえる」<DUNKSHOOT>
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サンアントニオ・スパーズから全体2位指名を受けたディラン・ハーパー(ラトガース大)と14位指名のカーター・ブライアント(アリゾナ大)は、それぞれ指名を受けた直後の舞台袖で、2年前のドラ1ヴィクター・ウェンバンヤマから祝福と歓迎のメッセージを受け取った。
スパーズのメディアがとらえた映像によると、ウェンバンヤマはハーパーに向けて、「僕はスパーズでプレーしていて、名前はヴィックだ」と律儀に自己紹介。これに対してハーパーは、”もちろん知ってるよ”と言った様子で笑いながら、「誰だかわかっているさ。僕はディランだ。たった今、スパーズに指名された。だから僕たちは今からチームメイトだ」と返した。
そして、「とにかく今夜は目一杯お祝いして、少し休んでから、トレーニングに入ろう。楽しんでくれ。君の加入を歓迎するよ!」という先輩の言葉に、ハーパーは終始笑顔で感激した様子を見せた。
ハーパーはコンボガードで、父はマイケル・ジョーダンやスコッティ・ピッペンとともにシカゴ・ブルズで、シャキール・オニールやコビー・ブライアントらとロサンゼルス・レイカーズで通算5回の優勝を経験したロン・ハーパーだ。
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ウェンバンヤマが「我々のホームにようこそ」と歓迎すると、ブライアントは何度も「嬉しい、ありがとう」とお礼の言葉を繰り返し「(コールをもらって)本当に感激だ」と思わず胸に手を当てた。
中国・少林寺での10日間の修行を終えて、一時フランスに戻っていたウェンバンヤマ。ドラフト会場のブルックリンとの時差は6時間あり、このビデオコール時は明け方の4時だったが、気になる新チームメイト決定の瞬間を、ウェンビーはライブで見守っていた。
「早く一緒にトレーニングしたいよ!」と19歳のブライアントは2年先輩のビッグマンに語りかけた。ますますキャンプ開始が楽しみになったことだろう。
一方のウェンバンヤマは、少林寺での修行について、「いつも慣れ親しんでいる動きとは別の動きをすることで、身体の可動域や筋力を高めることが目的だった。普段とはまったく異なる動きを体験した」と『The Athletic 』とのインタビューの中で語っている。
キャリア2年目の昨季は右肩に深部静脈血栓症が見つかり、オールスター後は全休を強いられた。山寺にこもって心身ともに鍛え直す、といった取り組みからも、ウェンバンヤマの新シーズンに向けた意気込みがうかがえる。
先日発表されたユーロバスケットのフランス代表のメンバーにも名前はなく、今オフは徹底して、NBAの新シーズンへ向けての準備に集中するつもりのようだ。
文●小川由紀子
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