2024-25シーズンのオクラホマシティ・サンダーは、2008年にオクラホマシティへ本拠地を移転後、初の頂点に立った。レギュラーシーズンをリーグベストかつフランチャイズ史上最高の68勝14敗(勝率82.9%)で終えると、プレーオフでは16勝7敗(勝率69.6%)で駆け抜け、84勝21敗(勝率80.0%)を残した。
NBAで1シーズン(レギュラーシーズン+プレーオフ)の勝利数で84勝以上をあげたのは、過去に4チームのみ。2015-16シーズンのゴールデンステイト・ウォリアーズ(88勝)、1995-96シーズンのシカゴ・ブルズ(87勝)に次いで、1996-97シーズンのブルズ(84勝)と並ぶ歴代3位タイの白星を積み上げた。
そうしたなか、先発の一角を務めるルージェンツ・ドートが現地時間7月2日(日本時間3日、日付は以下同)に公開された米スポーツ専門局『ESPN』の番組『NBA Today』へ出演し、ダニー・グリーン(元サンアントニオ・スパーズほか)たちとのトークへ臨んだ。
2019年にドラフト外でNBA入りした193㎝・100㎏のドートは、大黒柱のシェイ・ギルジャス・アレキサンダー(SGA)と並ぶチーム最古参選手。
昨季プレーオフでチームは一度も連敗せずに優勝を果たしたが、カンファレンス・セミファイナルでデンバー・ナゲッツに1勝2敗、ファイナルでもインディアナ・ペイサーズに1勝2敗と先手を取られた。もし第4戦に敗れていれば追い込まれていただけに、その試合を勝ち切ったことがターニングポイントだったと言えるだろう。
事実、ドートは番組内で「ナゲッツは俺たちを少し震えさせた相手だったね。あのチームは(2023年に)優勝したことがある。彼らはその位置まで勝ち進んできたんだ。本当に手強い相手だった」とシリーズを回想していた。
また、グリーンが敵地で逆転勝利を飾ったファイナル第4戦について聞くと、ドートは次のように語っていた。
「正直に言うと、俺たちはあの試合でちょっと緊張していたんだ。けど自分たちならやり遂げることができると確信していた。とにかく、一丸になって戦わないといけなかった。そこで見事逆転勝利を飾ったんだ」
ドートはディフェンスでエースストッパー的な役割をこなしつつ、オフェンスでは3ポイントやオフェンシブ・リバウンド、ルーズボール争いなど裏方的な役割を忠実にこなしている。
昨季ファイナルではシリーズ平均8.1点、4.6リバウンド、1.6スティール、3ポイント成功率44.7%(平均2.4本成功)をマークした。
サンダーは、6月29日にビッグマンのジェイリン・ウィリアムズと3年2400万ドル(約34億3200万円)、ガードのエイジェイ・ミッチェルとも3年約900万ドル(約12億8700万円)の新契約を結ぶ意向。さらに7月1日には、SGAが4年2億8500万ドル(約407億5500万円)のスーパーMAX額の延長契約に合意したと『ESPN』が報じたことから、来季も優勝候補の筆頭に挙げられる。
チーム生え抜きのドートは、昨季オールディフェンシブ1stチーム初選出を飾ったように、守備力が高く評価されている。来季も相手チームを混乱に陥れるディフェンスの先陣を切る選手となって活躍することだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
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そうしたなか、先発の一角を務めるルージェンツ・ドートが現地時間7月2日(日本時間3日、日付は以下同)に公開された米スポーツ専門局『ESPN』の番組『NBA Today』へ出演し、ダニー・グリーン(元サンアントニオ・スパーズほか)たちとのトークへ臨んだ。
2019年にドラフト外でNBA入りした193㎝・100㎏のドートは、大黒柱のシェイ・ギルジャス・アレキサンダー(SGA)と並ぶチーム最古参選手。
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また、グリーンが敵地で逆転勝利を飾ったファイナル第4戦について聞くと、ドートは次のように語っていた。
「正直に言うと、俺たちはあの試合でちょっと緊張していたんだ。けど自分たちならやり遂げることができると確信していた。とにかく、一丸になって戦わないといけなかった。そこで見事逆転勝利を飾ったんだ」
ドートはディフェンスでエースストッパー的な役割をこなしつつ、オフェンスでは3ポイントやオフェンシブ・リバウンド、ルーズボール争いなど裏方的な役割を忠実にこなしている。
昨季ファイナルではシリーズ平均8.1点、4.6リバウンド、1.6スティール、3ポイント成功率44.7%(平均2.4本成功)をマークした。
サンダーは、6月29日にビッグマンのジェイリン・ウィリアムズと3年2400万ドル(約34億3200万円)、ガードのエイジェイ・ミッチェルとも3年約900万ドル(約12億8700万円)の新契約を結ぶ意向。さらに7月1日には、SGAが4年2億8500万ドル(約407億5500万円)のスーパーMAX額の延長契約に合意したと『ESPN』が報じたことから、来季も優勝候補の筆頭に挙げられる。
チーム生え抜きのドートは、昨季オールディフェンシブ1stチーム初選出を飾ったように、守備力が高く評価されている。来季も相手チームを混乱に陥れるディフェンスの先陣を切る選手となって活躍することだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
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