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NBA

鉄壁のディフェンスで首位サンダーを支えるドート。DPOY候補に挙がるも「俺がアウォードのためにコートに立つことはない」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2025.03.29

リーグ随一の肉体派ディフェンダーのドート。首位サンダーを支える縁の下の力持ちだ。(C)Getty Images

リーグ随一の肉体派ディフェンダーのドート。首位サンダーを支える縁の下の力持ちだ。(C)Getty Images

 現地時間3月27日に行なわれたオクラホマシティ・サンダー対メンフィス・グリズリーズの一戦は、同点11度、リードチェンジ22度を記録する熱戦となった。

 しかし第4クォーターはホームのサンダーがグリズリーズをフィールドゴール成功率26.3%(5/19)に封じ込め、最後の12分間を34-15と圧倒。125-104で快勝し、現在リーグ最長の8連勝を飾った。

 シェイ・ギルジャス・アレキサンダーがゲームハイの37得点に6アシスト、3スティールとチームを牽引。さらに腰を痛めて直近7戦連続で欠場していたジェイレン・ウィリアムズが20得点、5リバウンド、4アシスト、アイザイア・ハーテンスタインが18得点、11リバウンド、4アシスト、2スティール、2ブロック、ケイソン・ウォーレスが10得点、ルージェンツ・ドートが9得点、5アシスト、3スティールをマークした。

 今季戦績をウエスタン・カンファレンスならびにリーグベストの61勝12敗(勝率83.6%)としたサンダーは、2012-13シーズンの60勝22敗(勝率73.2%)を超え、シアトル・スーパーソニックスからオクラホマシティに移転&改称した2008年以降における新記録を樹立した。

 すでにウエストの第1シードを決めており、イースタン・カンファレンス首位のクリーブランド・キャバリアーズ(59勝15敗/勝率79.7%)を抑えてリーグ最高成績も視界に捉えている。
 
 レギュラーシーズンは次戦29日のインディアナ・ペイサーズ戦も含めて残り9試合。もし全勝すれば70勝12敗となり、シーズン70勝以上を記録した史上3例目のチームとなる。

 4月19日に始まるプレーオフを前に、残り試合で全勝を狙うかは微妙なところだが、ソニックス時代の1995-96シーズンに残した64勝18敗(勝率78.0%)を超え、球団史上最高成績で今季を終えることはほぼ間違いない。

 そんななか、グリズリーズ戦後の会見で、ドートが今季の最優秀守備選手賞(DPOY)の候補に入っている現状について私見を語った。

「タフだね。だってこのアウォードでは彼ら(投票権を持つ人たち)の大部分がビッグマンに票を投じてきたんだから。仕方ないことだけどね。実際、こういった質問は前にも受けてきた。その度に、俺はコートでの働きが報われるならそれでいいと言ってきた。けど同時に、俺がアウォードのためにコートに立つことはない。自分のチームの勝利を助けるためであって、それを毎晩やっているんだ」

 ドートは193cm・100kgの体躯を武器にドラフト外から這い上がったサンダー生え抜きの25歳。キャリア6年目の今季はここまで65試合、平均29.2分に出場して9.9点、4.1リバウンド、1.7アシスト、1.12スティールに自己最高の3ポイント成功率39.9%(平均2.3本成功)を記録中だ。
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