現地時間６月22日（日本時間23日、日付は以下同）にペイコム・センターで行なわれたNBAファイナル第７戦は、ホームのオクラホマシティ・サンダーがインディアナ・ペイサーズを103－91で撃破。最終第７戦の末に４勝３敗でシリーズを制し、王座に就いた。

　今季のサンダーはリーグベストかつ球団史上最高の68勝14敗（勝率82.9％）でレギュラーシーズンを突っ走り、プレーオフも16勝７敗でフィニッシュ。ただ、その道中では、圧倒的な強さだけでなくチームとしての脆さが浮き彫りになる場面もあった。

　カンファレンス・セミファイナルではデンバー・ナゲッツ相手に１勝２敗と劣勢になり、ミネソタ・ティンバーウルブズとのカンファレンス・ファイナルでは２連勝で迎えた第３戦を42点差で大敗。ファイナルでは初戦を１点差で惜敗し、19日の第６戦では王手をかけたプレッシャーか、敵地ゲインブリッジ・フィールドハウスで17点差で敗北した。
  　それでも、シェイ・ギルジャス・アレキサンダー（SGA）を中心にジェイレン・ウィリアムズ、チェット・ホルムグレン、ルージェンツ・ドート、アレックス・カルーソ、アイザイア・ハーテンスタイン、ケイソン・ウォーレス、アーロン・ウィギンズ、ケンリッチ・ウィリアムズらチーム一丸となって支え合い、見事リーグの頂点に。

　就任５シーズン目でNBAチャンピオンに輝いた40歳のマーク・ダグノーHC（ヘッドコーチ）は、そんなチームをこう述べていた。

「彼らはチャンピオンのように振る舞い、競い合っている。このチームの選手たちはプロスポーツでは非常に珍しく、お互いの成功を応援し合っているんだ。何度も言ってきたことだが、もう一度言っておく。彼らは珍しいチームであり、今その彼らがチャンピオンになったんだ」

　今季のサンダーは27歳以上が２人のみという非常に若いチーム。エースのSGAとオールスターのウィリアムズがオフェンスの中心ながら、彼らも含めてロスター全員がハードなディフェンスを仕掛けて相手チームのターンオーバーを誘発してイージーバスケットへつないでいて、NBA全体を見渡してもエゴの少ないチームでもある。