昨季のオクラホマシティ・サンダーは、ウエスタン・カンファレンスならびにリーグベストの68勝14敗（勝率82.9％）をマーク。プレーオフも順当に勝ち上がり、見事チャンピオンに輝いた

　迎えた今オフ、サンダーはジェイリン・ウィリアムズ、エイジェイ・ミッチェルと安価な延長契約を締結すると、MVPのシェイ・ギルジャス・アレキサンダー（SGA）と４年２億8500万ドル（約418億9500万円）、ジェイレン・ウィリアムズとは５年で最大２億8700万ドル（約421億8900万円）、チェット・ホルムグレンとも５年で最大２億5000万ドル（約367億5000万円）のMAX額の延長契約を締結。

　2025－26シーズンこそ昨季と同等のロスターで臨めるものの、翌2026－27シーズンはウィリアムズとホルムグレンの年俸が高騰するため戦力キープが難しくなることが懸念されているが、これについてご意見番のチャールズ・バークレー（元フェニックス・サンズほか）は、現地時間７月12日（日本時間13日）に米メディア『Yahoo! Sports』のYouTubeチャンネルで行なわれたジェイソン・フィッツ記者とのインタビューでこう話していた。

「あのチームは今後３、４年間、ずっと優勝候補筆頭だろう。若くて才能にあふれているし、コーチの指導が良く行き届いている。今だとロケッツがいい補強をした。ナゲッツもそう。だから、あの３チームが今季のウエストトップ３だな」
  　今オフ、ヒューストン・ロケッツはトレードとFA（フリーエージェント）戦線でケビンデュラント、クリント・カペラ、ドリアン・フィニー・スミスを加えただけでなく、フレッド・ヴァンブリートやスティーブン・アダムズと再契約し、ジャバリ・スミスJr.とは延長契約を締結して戦力増強に成功。

　デンバーナゲッツもトレードとFA戦線を通してキャメロン・ジョンソン、ブルース・ブラウン、ティム・ハーダウェイJr.、ヨナス・ヴァランチュナスと、４人の即戦力を獲得し、ニコラ・ヨキッチ、ジャマール・マレー、アーロン・ゴードンの周囲をアップグレードしている。

　カワイ・レナードとジェームズ・ハーデンを擁するロサンゼルス・クリッパーズ、ジュリアス・ランドルとナズ・リードをキープすることに成功したミネソタ・ティンバーウルブズなどウエストには強豪チームが多いとはいえ、現時点でウエストのトップ３チームを挙げるなら、バークレーが指摘したサンダー、ロケッツ、ナゲッツが妥当と言えるだろう。

文●秋山裕之（フリーライター）

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