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NBA

「チームに違うものをもたらせている」“ジャーニーマン”ハーテンスタインがサンダーで成功を掴んだ理由を自己分析<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2025.06.17

今季サンダーに加入したハーテンスタインだが、初年度から重要な戦力としてチームにフィットしている。(C)Getty Images

今季サンダーに加入したハーテンスタインだが、初年度から重要な戦力としてチームにフィットしている。(C)Getty Images

 今年のNBAファイナルでインディアナ・ペイサーズと激闘を繰り広げているオクラホマシティ・サンダーで、渋い活躍を見せているのがアイザイア・ハーテンスタインだ。

 昨夏にニューヨーク・ニックスから加入した213㎝・113㎏のビッグマンは、キャリア7年目で初の平均ダブルダブル(11.2点、10.7リバウンド)をマークするなど、抜群の存在感を示した。

 ハーテンスタインはアメリカ生まれだが、10歳の時に父親のルーツがあるドイツに移住、16歳の時に元選手の父がコーチを務めていたアーランド・ドラゴンズでプロデビューを飾った。その後リトアニアの名門ジャルギリス・カウナスを経て、2017年のドラフトでヒューストン・ロケッツから2巡目43位指名を受けて、NBAキャリアをスタートした。

 しかし初年度はロケッツ傘下のGリーグチームであるリオグランデバレー・バイパーズでプレーし、NBAのコートには立てなかった。その後もロケッツではプレータイムを十分に得られないまま2019-20シーズン終了後に解雇された。

 翌シーズンはデンバー・ナゲッツとの契約にこぎつけるも、シーズン途中の3月にクリーブランド・キャバリアーズにトレード。以降はロサンゼルス・クリッパーズ、ニックスと、ジャーニーマンのキャリアを歩んでいた。
 
 そんな彼が今季から加入したサンダーで絶大なインパクトを与えている理由について、ファイナル中のメディアセッションで問われると、ハーテンスタインはこう語った。

「自分がこのチームに何か違うものをもたらすことができているからだと思う。スクリーンだったり、フィジカル面、IQ、パス……。そういった、自分の特徴だと思っていたことがチームで活かされ、仲間たちを楽にプレーさせられる要因になっている」

 さらに、短期間で多くの球団を渡り歩いた経験も、自分にとって大きな財産になったと語る。

「これまでのキャリアで、多くのトッププレーヤーと共闘する貴重な機会を得てきた。おかげで、どんな選手とプレーしても、どうやって合わせたらいいかがわかるんだ」

 ナゲッツではニコラ・ヨキッチ、キャブズではアンドレ・ドラモンド、ニックスではジェイレン・ブランソン、ジュリアス・ランドルといったオールスターたちとプレーしてきた。若手時代からチームを転々とするのは、若い選手にとってタフな経験だが、数多くのスター選手と共に戦い、適応する術を身につけたその経験こそが、今の彼を支えている。
 
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