現在、ラスベガスで開催中のNBAサマーリーグで、1人のフランス人ルーキーが大会記録を塗り替えた。
6月に行なわれたドラフトでミネソタ・ティンバーウルブズから1巡目17位指名を受けたセンターのヨアン・ベランジェは、現地時間7月10日のニューオリンズ・ペリカンズ戦で7ブロックをマーク。
2022年にチェット・ホルムグレン(オクラホマシティ・サンダー)が記録した6本を更新し、サマーリーグの1試合ブロック数で歴代トップに躍り出た。
ベランジェは、ティップオフからわずか25秒で立て続けに2ブロックを披露すると、前半だけで5本をマーク。最終的に11得点、8リバウンド、7ブロック、2スティールをあげ、98-91の勝利に貢献した。
彼のプレーを見るとまだ荒削りな部分もあるが、それは当然かもしれない。
現在18歳の彼がバスケを始めたのは2021年の夏。つまりは、約4年のバスケ経験ながら、ドラフト1巡目指名を勝ち取ったのだ。
ドイツ国境に近いフランス東部の都市ストラスブール出身のベランジェは、サッカー少年だった。
しかし身長が伸びるにつれて足も大きくなり、「履けるスパイクがなくなった」ためサッカーを続けられなくなり、高身長を見込まれてバスケに誘われたのがきっかけだった。
当時のコーチは、まるで赤ん坊に教えるかのように、ドリブル、ステップといった、基礎中の基礎から指導した。時には同じレベルのテクニックを習得中の子どものチームに混ざって練習することもあったという。
しかし、恵まれた体格に加え、何よりも勤勉さが際立っていたベランジェは、目覚ましいスピードで成長していった。
そして1年後には、フランク・ニリキナ(元ニューヨーク・ニックスほか)を輩出したことで知られるフランスの強豪クラブ、SIGストラスブールの育成アカデミーに迎えられる。U18チームにおいて、1年目は平均4.1点に終わったが、2年目には17.4点と得点力も目に見えて向上。プロクラブのユース部門同士が競うユースリーグメンバーにも加えられた。
「あの頃は、あらゆる時間を練習に充てていた」
そう振り返るベランジェは、高校の授業の休み時間でも、廊下でドリブルやフォームの練習を黙々と続けた。そうした地道な基礎練習を積み重ねられる精神力こそが、彼の急成長を支えたと当時のコーチは語っている。
U18チームで結果を出したベランジェには、翌2024-25シーズン、プロ入りのチャンスが訪れた。
ストラスブールでプロチームに昇格するか、もしくは、たまたまフィジカル面のケアのために訪れたスロベニアで練習参加したチェデヴィータ・オリンピアの誘いを受けるか。
チェデヴィータ・オリンピアは、スロベニアのNo.1クラブだったオリンピアと、クロアチアのチェデヴィータが合併して誕生した強豪クラブだ。
6月に行なわれたドラフトでミネソタ・ティンバーウルブズから1巡目17位指名を受けたセンターのヨアン・ベランジェは、現地時間7月10日のニューオリンズ・ペリカンズ戦で7ブロックをマーク。
2022年にチェット・ホルムグレン(オクラホマシティ・サンダー)が記録した6本を更新し、サマーリーグの1試合ブロック数で歴代トップに躍り出た。
ベランジェは、ティップオフからわずか25秒で立て続けに2ブロックを披露すると、前半だけで5本をマーク。最終的に11得点、8リバウンド、7ブロック、2スティールをあげ、98-91の勝利に貢献した。
彼のプレーを見るとまだ荒削りな部分もあるが、それは当然かもしれない。
現在18歳の彼がバスケを始めたのは2021年の夏。つまりは、約4年のバスケ経験ながら、ドラフト1巡目指名を勝ち取ったのだ。
ドイツ国境に近いフランス東部の都市ストラスブール出身のベランジェは、サッカー少年だった。
しかし身長が伸びるにつれて足も大きくなり、「履けるスパイクがなくなった」ためサッカーを続けられなくなり、高身長を見込まれてバスケに誘われたのがきっかけだった。
当時のコーチは、まるで赤ん坊に教えるかのように、ドリブル、ステップといった、基礎中の基礎から指導した。時には同じレベルのテクニックを習得中の子どものチームに混ざって練習することもあったという。
しかし、恵まれた体格に加え、何よりも勤勉さが際立っていたベランジェは、目覚ましいスピードで成長していった。
そして1年後には、フランク・ニリキナ(元ニューヨーク・ニックスほか)を輩出したことで知られるフランスの強豪クラブ、SIGストラスブールの育成アカデミーに迎えられる。U18チームにおいて、1年目は平均4.1点に終わったが、2年目には17.4点と得点力も目に見えて向上。プロクラブのユース部門同士が競うユースリーグメンバーにも加えられた。
「あの頃は、あらゆる時間を練習に充てていた」
そう振り返るベランジェは、高校の授業の休み時間でも、廊下でドリブルやフォームの練習を黙々と続けた。そうした地道な基礎練習を積み重ねられる精神力こそが、彼の急成長を支えたと当時のコーチは語っている。
U18チームで結果を出したベランジェには、翌2024-25シーズン、プロ入りのチャンスが訪れた。
ストラスブールでプロチームに昇格するか、もしくは、たまたまフィジカル面のケアのために訪れたスロベニアで練習参加したチェデヴィータ・オリンピアの誘いを受けるか。
チェデヴィータ・オリンピアは、スロベニアのNo.1クラブだったオリンピアと、クロアチアのチェデヴィータが合併して誕生した強豪クラブだ。