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セルティックスのブラウンが抱く「人生で最大の後悔」。レジェンドからの助言を受けるも、会うことは叶わず<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2025.07.17

ブラウンがNBA入りしたのは2016年。前のシーズンに引退したコビーとは入れ違いで、会うこともなかったという。(C)Getty Images

 現地時間7月11日(日本時間12日)、ダラス・マーベリックスのカイリー・アービングが24時間に及ぶ"Twitch stream"を実施し、ボストン・セルティックスのジェイレン・ブラウンが人気ゲーム『NBA 2K』を一緒にプレイしながら談笑する場面も配信された。

 セルティックスで2シーズンを共闘した両者は、2024年にNBAファイナルで激突。ブラウンはセルティックス優勝に大きく貢献してファイナルMVPに輝き、アービングはルカ・ドンチッチ(現ロサンゼルス・レイカーズ)とともにマブズのファイナル進出の立役者となった。

 もっとも、昨季はアービングが3月に左ヒザ前十字靭帯断裂で修復手術を余儀なくされ、ブラウンも右ヒザの半月板を部分断裂した状態でレギュラーシーズン終盤とプレーオフを戦い抜き、6月11日に右ヒザの関節鏡視下手術を受けたことが発表された。

 ゲームをしながらフリートークを楽しんだ両者だが、そのなかでコビー・ブライアント(元レイカーズ)の話題に。アービングはコビーの父で、NBAで8シーズンをプレーしたジョー"ジェリービーン"ブライアント(元フィラデルフィア・76ersほか)についても触れ、次のように語った。

「彼(コビー)は"ジェリービーン"の息子という基盤があり、歴史ができあがっていた。父親がリーグで歴史を作っていたことで、それが大きな助けになっていたんだ。NBA選手の息子になると、小さい頃から彼らと触れ合える環境に身を置くことができるんだ」
 
 アービングも父のドレデリックがバスケットボール選手で、ボストン大で4シーズンをプレーし、オーストラリアでプロキャリアを送ったが、NBA入りはできなかった。

 現在NBAではデル・カリーの息子であるステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)とセス・カリー(無所属)、マイカル・トンプソンの息子のクレイ・トンプソン(マブズ)など多くの二世選手がプレーしている。彼らは幼少期から父親についていって現役の選手とシューティングをするなど、一足早くNBAの世界を体験していた。

 一方、ブラウンは"ある後悔"をアービングに語った。

「俺の人生で最大の後悔のひとつが、コビーと一度も会えなかったことなんだ。彼は2018年に"Detail"で俺について触れてくれたんだ」
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コビーからの指摘にブラウンは「ものすごく興奮した」