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NBA

「彼は能力を発揮するチャンスすらなかった」タウンズが明かす大学の同僚ブッカーの“不遇の時代”<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2025.08.19

 先発フォワードを務めたタウンズは、チーム2位の平均10.3点に6.7リバウンド、2.3ブロックをマーク。一方のブッカーは同3位の平均10.0点に2.0リバウンド、1.1アシストを残したとはいえ、全試合でベンチスタートだった。

「僕らはとにかくプレーを続けていただけだった。けど彼の場合は自身の能力を発揮するチャンスさえなかったんだ。でも僕らは多くの試合で勝利を収めた。カレッジで勝つことで、誰もが評価を上げるのさ」とタウンズは回想。

 そうして迎えた2015年のドラフトで、タウンズはミネソタ・ティンバーウルブズから全体1位指名。さらに6位でサクラメント・キングスがウィリー・コーリー・スタイン、12位でユタ・ジャズがトレイ・ライルズ、13位でサンズがブッカー、2巡目全体44位でサンズがアンドリュー・ハリソン、48位でオクラホマシティ・サンダーがダカリ・ジョンソンと、なんと6選手がドラフト指名された。

 なかでもタウンズとブッカーはオールスターとオールNBAチームに複数回選ばれ、リーグ有数の実力者へ成長。キャリア2年目以降は毎シーズンで平均20.0点以上をクリアしている。
 
 タウンズは一昨季まで在籍したウルブズで球団史上2位のレギュラーシーズン通算1万3121得点と6216リバウンド、721ブロックを残し、退団時には球団トップの3ポイント成功975本(現在はアンソニー・エドワーズが1位)を記録。

 ブッカーはレギュラーシーズン通算1万6452得点と3ポイント成功1424本でフランチャイズ史上トップに立ったほか、フィールドゴール成功5749本、フリースロー成功3530本で2位にランクするなど、サンズを代表する選手としての地位を確立した。

 29歳のタウンズと28歳のブッカーは全盛時にある。彼らはそれぞれのチームでリーグ制覇を目指して戦っていくことになるが、いつか大学時代のように同じチームでプレーする日が訪れることになれば、忘れられない思い出となるに違いない。

文●秋山裕之(フリーライター)

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