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NBA

“最もプレーしたくないNBA指揮官”シボドーHCを恩師と慕うタウンズ「彼は自分の人生を選手に捧げている」<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2024.12.08

恩師シボドーHC(左)の下、タウンズ(右)は新天地で暴れ回っている。(C)Getty Images

恩師シボドーHC(左)の下、タウンズ(右)は新天地で暴れ回っている。(C)Getty Images

 オフにニューヨーク・ニックスに電撃トレードされたカール・アンソニー・タウンズが、新天地で気を吐いている。

 2015年のNBAドラフトで1位指名を受けて入団し、昨季はウエスタン・カンファレンス決勝進出も果たしたミネソタ・ティンバーウルブズにおいて、彼はフランチャイズプレーヤーとしてキャリアを終えることすら考えていたという。そんななかでトレードを知った時の心境をニックス入団後のメディアセッションで聞かれ、「ショック」という一言で表現していたのは、実にリアリティがあった。

 しかしシーズンが始まってからは、出場した21試合中2試合を除いて得点とリバウンドでダブルダブルと、安定して高いパフォーマンスを発揮。とりわけ3ポイント成功率はここまで45%と自己ベストを記録し、先月のシカゴ・ブルズ戦では、6本の長距離砲を含む46得点と大暴れした。22戦を終えた時点のスタッツは、昨季のチームの得点頭であるジェイレン・ブランソン(25.1)を僅差ながら上回る、チームハイの25.2点を稼いでいる。
 
 そして平均13.2リバウンドは、13.4本のニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)とリーグ首位を競っている。最優秀守備選手賞に輝いたルディ・ゴベアと共闘した昨季は平均8.3リバウンドにとどまったが、主力メンバーを固定して起用し続けることで知られるトム・シボドーHC(ヘッドコーチ)の下、今季はリバウンダーの責務を一身に担っている。プレータイムはヨキッチの平均37.7分に対し、33.8分と約4分も少ない点を考慮しても、活躍ぶりが伺えよう。

 そのシボドーHCとは、ウルブズ時代の2016~19年にも師弟関係にあった。タウンズは彼について「ティブスから教わったことは計り知れない。彼は自分のキャリア向上を助けてくれた人物でもある。彼から教わった、規律を守ること、良い習慣を身につけることは、今でも継続しているよ」と語っている。

 ローテーションを好まず、“選手を酷使する”というイメージが定着しているシボドーHCについては、アメリカのメディア『The Athletic』が行なったアンケートでも“最もプレーしたくないコーチは誰か”という質問に答えた77人のNBA選手のうち、ほぼ半数の46.8%が彼の名前を挙げている(2位はミルウォーキー・バックスHCのドック・リバースで9.1%)。
 
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