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NBA

殿堂入りするカーメロのNBAキャリアを大学時代の恩師が語る「デンバーであろうとニックスであろうと、彼は常にチームを高めてきた」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2025.09.04

 その一方で、ナゲッツ時代の指揮官だったジョージ・カールや、ニックス時代のフロントのフィル・ジャクソンは、カーメロに対してネガティブな意見も口にしてきた。厳しい勝負の世界だけに、称賛もあれば非難も出てくることは仕方ないが、ベーハイムはこう指摘している。

「NBAにおけるキャリアを考えた時、彼は自分が在籍したいずれのチームも、以前より良くしてきた。デンバーであろうとニックスであろうとね。デンバーではレイカーズやスパーズと戦わなければならず、勝つことはできなかった。それでも彼はチームを良くしたんだ。

 1人でチームをチャンピオンに導くことはできない。いろんな要素が揃って初めて成し遂げられる。そのなかで彼は常にチームを高めてきた。それが選手としてできることのすべてだ」
 
 カーメロが入団した当時のナゲッツは、リーグ最下位クラスの弱小チームだった。だが、自身が在籍した7シーズン(8年目の途中に移籍)すべてでチームはプレーオフに進出。2009年にはカンファレンス・ファイナルまで勝ち上がり、コビー・ブライアント率いるレイカーズと激闘を演じた。

 2011年2月に3チーム間の大型トレードで加入したニックスでは、カンファレンス決勝にこそ進めなかったが、低迷中の名門を3年連続でプレーオフに導く原動力となった。

 NBAでは優勝はおろかファイナルの舞台にも立つことは叶わなかったが、この男が2000年代中盤~10年代のリーグを代表するスコアラーだったことは間違いない。

 そんなカーメロは、6日(日本時間7日)にマサチューセッツ州スプリングフィールドにあるシンフォニー・ホールで開催される、2025年の殿堂入り式典へ出席する。プレゼンターにはナゲッツ時代の同僚アレン・アイバーソン、2003年ドラフト同期のドゥエイン・ウェイド(元マイアミ・ヒートほか)が務め、その偉業を祝福する。

文●秋山裕之(フリーライター)

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