そんなモーニングを、オーナーはこう評していた。
「ZOはヒートカルチャーの基盤となりました。君の仕事への取り組み方とタフネスは、我々が望んでいたすべての青写真になりました。ZOがマイアミにやって来てから30年間、ヒートよりも多くプレーオフへ出場したNBAチームはありません。ZOが残したインパクトはコート上にとどまらず、サウスフロリダのコミュニティにおける重要な柱にもなっています」
さらに、2006年に初優勝を達成した立役者で、3度の優勝すべてにおいて主軸を務めたウェイドについてもオーナーは次のように称えた。
「マイアミ・ヒートの歴史において、最も偉大な選手です。ドゥエイン、3度の優勝リングと数多くの忘れられない瞬間を残してくれてありがとう。この先、人生がどこへ向かおうと、君たちはずっとヒートファミリーです」
ウェイドはレギュラーシーズン通算2万1556得点、5310アシスト、1492スティールなど多くの部門で球団トップの数字を積み上げてきた193cm・100kgのガード。爆発的な身体能力からビッグマン相手にも物怖じせずに強烈なダンクをお見舞いしたほか、鮮やかなボールハンドリングや超人的な身体能力を駆使したブロックショット、リバウンドなど攻守両面でヒートを支え、クラッチショットでもマイアミを魅了した。
通算3度の優勝を誇るヒートは、イースタン・カンファレンスを制して計7度NBAファイナルへ出場。そのうち、2011年からは4年連続で頂上決戦まで勝ち上がった。それは2010年夏のFA(フリーエージェント)戦線で、ウェイドがいるチームにレブロンとボッシュを獲得して“スリーキングス”を結成したからこそだ。
しかし、レブロンが2014年夏に古巣クリーブランド・キャバリアーズへFA移籍したことで“スリーキングス”は崩壊し、ヒートのシナリオは一変。殿堂入りスピーチで、アリソンは会場にいるレブロンとボッシュも思わず苦笑いしてしまうジョークを飛ばした。
「2010年に、ドゥエインのいるチームにレブロンとボッシュが入った。我々は勝てるとわかっていたよ。一度でなく、二度でもなくね......だが二度だけだった」
オーナーのアリソン、球団社長ライリーの下、ヒートは常に覇権争いへ参戦することが求められる球団としての地位を確立したと言えるだろう。これから先も、勝つことを最優先にして前進していくに違いない。
文●秋山裕之(フリーライター)
【画像】NBA最強の選手は誰だ?識者8人が選んだ21世紀の「ベストプレーヤートップ10」を厳選ショットで紹介!
「ZOはヒートカルチャーの基盤となりました。君の仕事への取り組み方とタフネスは、我々が望んでいたすべての青写真になりました。ZOがマイアミにやって来てから30年間、ヒートよりも多くプレーオフへ出場したNBAチームはありません。ZOが残したインパクトはコート上にとどまらず、サウスフロリダのコミュニティにおける重要な柱にもなっています」
さらに、2006年に初優勝を達成した立役者で、3度の優勝すべてにおいて主軸を務めたウェイドについてもオーナーは次のように称えた。
「マイアミ・ヒートの歴史において、最も偉大な選手です。ドゥエイン、3度の優勝リングと数多くの忘れられない瞬間を残してくれてありがとう。この先、人生がどこへ向かおうと、君たちはずっとヒートファミリーです」
ウェイドはレギュラーシーズン通算2万1556得点、5310アシスト、1492スティールなど多くの部門で球団トップの数字を積み上げてきた193cm・100kgのガード。爆発的な身体能力からビッグマン相手にも物怖じせずに強烈なダンクをお見舞いしたほか、鮮やかなボールハンドリングや超人的な身体能力を駆使したブロックショット、リバウンドなど攻守両面でヒートを支え、クラッチショットでもマイアミを魅了した。
通算3度の優勝を誇るヒートは、イースタン・カンファレンスを制して計7度NBAファイナルへ出場。そのうち、2011年からは4年連続で頂上決戦まで勝ち上がった。それは2010年夏のFA(フリーエージェント)戦線で、ウェイドがいるチームにレブロンとボッシュを獲得して“スリーキングス”を結成したからこそだ。
しかし、レブロンが2014年夏に古巣クリーブランド・キャバリアーズへFA移籍したことで“スリーキングス”は崩壊し、ヒートのシナリオは一変。殿堂入りスピーチで、アリソンは会場にいるレブロンとボッシュも思わず苦笑いしてしまうジョークを飛ばした。
「2010年に、ドゥエインのいるチームにレブロンとボッシュが入った。我々は勝てるとわかっていたよ。一度でなく、二度でもなくね......だが二度だけだった」
オーナーのアリソン、球団社長ライリーの下、ヒートは常に覇権争いへ参戦することが求められる球団としての地位を確立したと言えるだろう。これから先も、勝つことを最優先にして前進していくに違いない。
文●秋山裕之(フリーライター)
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