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NBA

2027年開幕予定のNBAヨーロッパが新たなフェーズに突入。ユーロリーグと合体の可能性も浮上、その背景にあるのは――<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2026.04.06

 実際に入札をしたとされる投資企業の中には、サウジアラビアの公共投資基金(PIF)、カタール・スポーツ・インベストメンツ(QSI)、世界的な投資企業であるレッドバード・キャピタルやオークツリー・キャピタル・マネジメントも名を連ねている。

 PIFはイングランドのプロサッカーチーム、ニューカッスル・ユナイテッドのオーナーで、QSIはフランスの同じくプロサッカーチーム、パリ・サンジェルマン(PSG)のオーナー。そしてレッドバードとオークツリーは、それぞれミラノを拠点とするサッカーのライバルクラブ、ACミランとインテル・ミラノのオーナーだ。

 彼らの場合は、既存の街クラブを吸収、あるいは新たに組織する形で”バスケ部門”を新設する形となるが、すでにサッカー部門で確立しているブランド力やインフラを利用できる点が大きなメリットと言える。
 
 一方で、すでにバスケットボールクラブとして活動しているクラブは、アリーナやファン、選手育成組織などを有しているため、運営という意味では最もスムースだ。

 しかし彼らにとっての問題は、NBA側が要求している推定5~10億ドル規模のライセンス料を捻出できるのか。レアル・マドリーのようなサッカー部門で世界にその名を轟かせるクラブであっても、バスケ部門はジリ貧で、財政問題のためにNBAヨーロッパ参入を検討せざるを得ないクラブは少なくない。

 たとえばパリでは、PSGと並んで、先日ジャ・モラント(メンフィス・グリズリーズ)が経営に参画したことが報じられた、ヴィクター・ウェンバンヤマの古巣であるメトロポリタン92も入札に参戦している。

 PSGはバスケ部門を持たないため今後新設する必要があるが、潤沢なカタール資本がバックについている。対してメトロポリタン92は、すでにバスケクラブとしての歴史はあるものの、2024年に財政破綻し、現在は新たな支援の下、名前を変えて下部リーグから再スタートを切った。まさに、両極端の立ち位置にある者同士のバトルが展開されることになる。

 さらに言えば、PSGの経営陣にはケビン・デュラント(ヒューストン・ロケッツ)がおり、パリに関してはデュラントvsモラントのバトルともなり得る。
 
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