ピッペンはレイカーズと対戦した1991年のファイナルで、第2戦からジョーダンに代わってマジック・ジョンソンとマッチアップするなど、シリーズのキーマンとして初優勝に貢献。他のシリーズでも、相手チームのボールハンドラーに対して密着マークしつつ、味方をカバーできるように絶妙なポジショニングでチーム全体のディフェンスを統括した。
また、ハーダウェイはピッペンのオフェンス面の貢献も見逃せないと主張する。
「オフェンス面でもだ。いいか、聞いてくれ。マジック・ジョンソンをあれだけ抑えられる選手がほかにいるか?スコッティのようにボールを運べる選手がほかにいるか?もしスコッティが攻守で活躍していなかったら、(ブルズは)勝てなかっただろう」
王朝時のブルズのポイントガードはジョン・パクソンやBJ・アームストロング、スティーブ・カーのようなシューター型、ロン・ハーパーやランディ・ブラウンといったディフェンダー型が大半で、司令塔役は実質ピッペンがこなし、トライアングル・オフェンスの指揮を執っていた。
ジョーダンに次ぐ2番手の得点源でありつつ、パスを捌いて味方の得点機会も演出し、守備でも献身的な働きで複数のポジションを担当して6度の優勝を支えた。
当時と今ではゲームのスタイルも違うとはいえ、より詳細なスタッツを分析できる現代だからこそ、ポールやハーダウェイにはピッペンのオールラウンダーぶりが際立って映るのかもしれない。
文●秋山裕之(フリーライター)
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