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NBA

90年代に一世を風靡したペニー・ハーダウェイが「自分を彷彿とさせる」とシンパシーを感じた選手とは?

ダンクシュート編集部

2020.04.06

ペニーが「自分を彷彿させる」と語った選手はロイ。非凡な得点力と勝負強さを誇ったガードは将来を嘱望されたが、ペニー同様ケガに苦しめられ、若くして引退を余儀なくされた。(C)Getty Images

ペニーが「自分を彷彿させる」と語った選手はロイ。非凡な得点力と勝負強さを誇ったガードは将来を嘱望されたが、ペニー同様ケガに苦しめられ、若くして引退を余儀なくされた。(C)Getty Images

「ヘジテーションドリブル(緩急をつけたドリブル)、十分な運動能力など生まれ持った才能という面で、ブランドン・ロイ以来、『共通点がある』と感じた選手はいない。自分がこの系譜のプロトタイプと言っているわけではないけど、私はクイックネスがあり、速く、アスレティックだった。シュートも打て、パスもできた。多くの選手は持っていてもおそらくこれらのうち2つか、3つで、全部じゃない。私はバスケットボールIQも非常に高かった。サイズのある素晴らしいガードはたくさんいるけど、ブランドン・ロイ以来、『この選手が自分を彷彿させる』と回顧した選手はいない」

 2006年1巡目6位指名でブレイザーズ入りしたロイは新人王を獲得するなど、平均20点、5リバウンド、5アシストに近い成績を残し、抜群の勝負強さも兼ね備えた。キャリア初期に活躍するもヒザの故障で輝きを失い、本当の意味で評価されなかったという共通点も、ペニーの評価につながっているのかもしれない。
 
 またペニーと言えば、自身のシグネチャーシューズ『エアペニー』のCMでマスコットキャラクター的な位置づけの“リトル・ペニー”と共演。多くを語らないハーダウェイに対し、饒舌でユニークなキャラクターが日本などでも注目を集め、人気が爆発的に伸びるきっかけとなった。本人も“リトル・ペニー”効果は絶大だったと振り返っている。

「リトル・ペニーが登場する前は、私はただのオールNBA1stチームの選手だった。でも、リトル・ペニーが加わって、より大きな存在になれた。バスケットボールファンじゃない、コメディー派の人たちもリトル・ペニーが好きだったからね。私のところに別のファンを連れてきてくれた。私をトップクラスに導いてくれたんだ」

 ヒザの故障に苦しんだハーダウェイだが、激動だったからこそ見えるものもある。“ガラスの天才”は昔を懐かしみながら、自身のキャリアに思いを馳せていた。

構成●ダンクシュート編集部

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