そんな八村にとって、ウィザーズで一番のお手本、メンターになっている選手はエースのビールのようだ。「たくさんいますが、一番のお手本になっているのはブラッドです。いつも彼を参考にしています。バスケやオフコートなど、いろいろと相談させてもらってます。チームの頼もしいリーダーですし、練習の時の姿勢も参考になります。日々努力している姿を見ていると勉強になります。ブラッドはそんなに話すタイプではありません。でも彼を見ているだけで、ものすごく勉強になります」と語っていた。
また、「バスケを始めた時、誰に一番憧れていた?」という質問に、八村は「やっぱりカーメロ・アンソニー(ポートランド・トレイルブレイザーズ)ですね」と返答し、こう続けた。
「彼のことは大好きです。バスケを始めた頃、よく観ていました。彼のフットワーク、プルアップジャンパーが大好きでした。僕も彼に影響されて、プルアップが武器のひとつになったんだと思います。身体も203cmと大きいですし、ポジションはパワーフォワードとスモールフォワード。彼のプレーは子どもの時にたくさん観ました」
今季出場した41試合のなかで、八村はカーメロのほかにもレブロン・ジェームズやアンソニー・デイビス(ともにロサンゼルス・レイカーズ)、カワイ・レナード(ロサンゼルス・クリッパーズ)、ヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)など、リーグ最高級の選手たちとマッチアップしてきたが、最も守るのがタフだった選手について聞かれると、憧れのカーメロと、3シーズン連続の得点王が確実視されるジェームズ・ハーデン(ヒューストン・ロケッツ)を挙げた。
「カーメロはこの1年戦ってきたなかで『やられたな』という感じです」と切り出し、「自分は何が上手いのか、有利なポジションを分かっている選手。ベテランで長くやれているところが出ている」と八村。
そしてハーデンが所属するロケッツとは開幕4戦目、ホーム初戦で対戦。158-159で惜敗という超ハイスコアリングゲームとなり、注目を集めた。この試合でハーデンは第3クォーターだけで21得点を奪う猛攻を見せ、ウィザーズはハーデンに59得点も奪われていた。八村は「僕も何回かマッチアップしたんですけど、抑えるのが難しいと思いました」と振り返り、「3ポイントのレンジもある。離せば3ポイントを打たれて決められますし、速くて身長も僕と同じくらいあるので、抜かれたらすぐダンクされる。守っていて難しい選手」と明かした。
最後にファンへ向けたメッセージを求められた八村は、こんな言葉を残した。
「今、すごく大変な時期ですけど、僕が思うに本当にどうしようもないこと。手洗い、うがいとかが大事ですし、どれだけハッピーでいられるかが大事だと思います。ストレスになるのが一番良くない。こういう時に、どれだけ自分で楽しいことを見つけて、ポジティブでいられるかが大事だと思う。いろいろ考えさせられる時期だと思いますけど、NBAも(シーズンへと)戻ろうと頑張ってやっているので、しっかりと皆で力を合わせて、乗り越えていけたらいいなと思います」
今回のインタビューで、八村は英語と日本語を操り、世界中のNBAファン、ウィザーズファンへ生の声を届けた。再び八村がプレーする姿を見ることができるまで、まだまだ時間はかかりそうだが、まずは新型コロナウイルスの感染拡大を防止し、一人一人がしっかりと意識を持って乗り越えていきたい。
文●秋山裕之(フリーライター)
【八村塁PHOTO】攻守に躍動!1年目からNBAで活躍するルーキーの厳選ショット!
また、「バスケを始めた時、誰に一番憧れていた?」という質問に、八村は「やっぱりカーメロ・アンソニー(ポートランド・トレイルブレイザーズ)ですね」と返答し、こう続けた。
「彼のことは大好きです。バスケを始めた頃、よく観ていました。彼のフットワーク、プルアップジャンパーが大好きでした。僕も彼に影響されて、プルアップが武器のひとつになったんだと思います。身体も203cmと大きいですし、ポジションはパワーフォワードとスモールフォワード。彼のプレーは子どもの時にたくさん観ました」
今季出場した41試合のなかで、八村はカーメロのほかにもレブロン・ジェームズやアンソニー・デイビス(ともにロサンゼルス・レイカーズ)、カワイ・レナード(ロサンゼルス・クリッパーズ)、ヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)など、リーグ最高級の選手たちとマッチアップしてきたが、最も守るのがタフだった選手について聞かれると、憧れのカーメロと、3シーズン連続の得点王が確実視されるジェームズ・ハーデン(ヒューストン・ロケッツ)を挙げた。
「カーメロはこの1年戦ってきたなかで『やられたな』という感じです」と切り出し、「自分は何が上手いのか、有利なポジションを分かっている選手。ベテランで長くやれているところが出ている」と八村。
そしてハーデンが所属するロケッツとは開幕4戦目、ホーム初戦で対戦。158-159で惜敗という超ハイスコアリングゲームとなり、注目を集めた。この試合でハーデンは第3クォーターだけで21得点を奪う猛攻を見せ、ウィザーズはハーデンに59得点も奪われていた。八村は「僕も何回かマッチアップしたんですけど、抑えるのが難しいと思いました」と振り返り、「3ポイントのレンジもある。離せば3ポイントを打たれて決められますし、速くて身長も僕と同じくらいあるので、抜かれたらすぐダンクされる。守っていて難しい選手」と明かした。
最後にファンへ向けたメッセージを求められた八村は、こんな言葉を残した。
「今、すごく大変な時期ですけど、僕が思うに本当にどうしようもないこと。手洗い、うがいとかが大事ですし、どれだけハッピーでいられるかが大事だと思います。ストレスになるのが一番良くない。こういう時に、どれだけ自分で楽しいことを見つけて、ポジティブでいられるかが大事だと思う。いろいろ考えさせられる時期だと思いますけど、NBAも(シーズンへと)戻ろうと頑張ってやっているので、しっかりと皆で力を合わせて、乗り越えていけたらいいなと思います」
今回のインタビューで、八村は英語と日本語を操り、世界中のNBAファン、ウィザーズファンへ生の声を届けた。再び八村がプレーする姿を見ることができるまで、まだまだ時間はかかりそうだが、まずは新型コロナウイルスの感染拡大を防止し、一人一人がしっかりと意識を持って乗り越えていきたい。
文●秋山裕之(フリーライター)
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