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NBA

テイタムがルーキー時代にレブロンの上から決めたダンクを回想「ゲーム7だから、レイアップなんてできなかった」

秋山裕之

2020.04.16

3年目の今季はキャリア初の平均20点超えを達成し、チームメイトのケンバ・ウォーカーとともにオールスター出場を果たした。(C)Getty Images

3年目の今季はキャリア初の平均20点超えを達成し、チームメイトのケンバ・ウォーカーとともにオールスター出場を果たした。(C)Getty Images

「彼がカバーに入ってきたことは覚えてる。俺は『これはゲーム7だから、レイアップなんてできない』って感じだったよ。だから強くリムにアタックして、ファウルをもらおうとしていたんだ。でも俺はダンクすることができた。で、彼にぶつかって叫んだんだ。普段の俺は叫んだり話したりしない穏和なヤツなんだけど、あの時は自分の感情が上回ってしまったのさ」

 試合はレブロン擁するキャブズがセルティックスを振り切り、ファイナル進出を決めたが、当時ルーキーだったテイタムは、最終戦でチームトップの24得点を奪う奮闘を見せた。

 もうひとつは昨年11月20日にアウェーで行なわれたロサンゼルス・クリッパーズ戦。3点ビハインドで迎えた試合終盤、右エルボーへドライブしたテイタムは、ディフェンスに定評のあるポール・ジョージの足元をくじく“アンクルブレイク”を披露し、残り13.1秒に同点弾となる3ポイントを鮮やかに放り込んだ。

 このショットでセルティックスは延長へと持ち込んだのだが、「実はあの時、僕はちょっと彼の足を踏んでたんだと思う。だから彼を相手にアンクルブレイクしたと言うつもりはないよ。だって踏んでたんだから」とテイタムは回想。
 
 延長に入ると、勢いそのままに先取点となるジャンパーをヒット。だがジョージも負けていない。3ポイントをミスするも、パトリック・ベバリーのリバウンドから再びチャンスを手にし、見事3ポイントを突き刺してリードを奪うと、クリッパーズはそこからセルティックスに逆転を許さずに勝利を収めた。

 22歳のテイタムは3年目の今季、平均23.6点、7.1リバウンド、2.9アシスト、1.4スティールをあげてオールスターに初選出され、セルティックスのスコアリングリーダーへと成長した。だがここまでにあげた2つのプレーは見事だったものの、試合にはいずれも敗れている。今後はチームを勝利へと導き、より印象に残る選手になることができるか、期待したいところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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