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NBA

「八村選手の第一印象は……」ウィザーズの専属ビデオグラファーが語る、八村の素顔や仕事の舞台裏とは?

秋山裕之

2020.04.22

八村の第一印象は「礼儀正しく物静か」だったが、現在は大きく変わったという。(C)Getty Images

八村の第一印象は「礼儀正しく物静か」だったが、現在は大きく変わったという。(C)Getty Images

「ほとんどの選手たちは、初めてプロダクションチームに会った時は礼儀正しいものの、どこか大人しいです。極稀に、自然と心を開いてカメラを受け入れてくれる機会が訪れることもあります。幸いなことに、私は選手たちのいるところにどこへでもついていくことができるとても有利な立場にいます。シーズン中はすべての練習、イベント、試合に同行します。ですから選手たちは毎日私と会うことになり、だんだん顔馴染みとして打ち解けてくれるようになるのです。気が進まないことを無理強いしたりは決してしません。彼らの本当の姿を捉えて、できる限り格好良く見せることが私の願いなのですから。選手たちが居心地悪く感じたなら、それは映像に現われてしまいます。そんなことは望みません。チームとずっと一緒にいることは、選手たちと良い関係を築けるだけでなく、コーチたちやフロントオフィス、さらにはメディカルチームとも親しくなることにつながります」

 通常、NBAのレギュラーシーズンは約半年かけて82試合をこなし、そのうち半分にあたる41試合をアウェーで戦うことになる。それだけに、チームで働くスタッフもハードなスケジュールをこなしているのは間違いない。

 それでも、チームに密着して魅力的なコンテンツを発信し続けるビデオグラファーの話は面白く、舞台裏を知ることができるのは貴重だ。
 
 そしてウィザーズといえば、日本のファンにとっては昨年のドラフト1巡目9位で指名された、八村塁とのエピソードが気になるところ。ウールフォーク氏は八村との最初の仕事についてこう話している。

「八村選手との初対面はドラフトの日。第一印象は、礼儀正しく物静かな人だなと思いました。その日は丸一日密着させてもらい、一緒に電車に乗って歓迎セレモニーの行なわれるキャピタル・ワン・アリーナに戻ってきました。電車に乗っている間、彼の口数は多くありませんでしたが、私に日本のキャンディを勧めてくれて、とても親切な人だと思いました。選手が打ち解けてくれるまでにはしばらく時間がかかります。特に、会った初日から撮影を始める時はそうですね。八村選手の場合はNBA入りする前からメディアから注目されていたので、カメラに動揺する様子はありませんでした」
 
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