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NBA

“72勝ブルズ”と“プレーオフ最強ウォリアーズ”が7戦シリーズで対決したら?クリス・マリンの予想は「爆発的なオフェンス力で……」

秋山裕之

2020.04.24

バルセロナ五輪でジョーダン(右)、ピッペン(左)と共闘し、プレーオフでブルズとの対戦経験もあるマリン(中央)だが、ウォリアーズの勝利を予想した。(C)Getty Images

バルセロナ五輪でジョーダン(右)、ピッペン(左)と共闘し、プレーオフでブルズとの対戦経験もあるマリン(中央)だが、ウォリアーズの勝利を予想した。(C)Getty Images

 晩年の1997~2000年にペイサーズに在籍し、1998年プレーオフのイースタン・カンファレンス決勝ではブルズと激突。先発スモールフォワードとして出場するも、ロン・ハーパー、ピッペン、ジョーダンといった名ディフェンダーたちに代わるがわるガードされ、シリーズ平均6.4点、フィールドゴール成功率38.1%、3ポイント成功率25.0%と不発に終わっていただけに、ブルズの恐ろしさは肌で感じていたはずだ。

 しかしマリンは、ブルズがカリー、トンプソン、デュラントのオフェンスパワーを防ぎきれないのか、という質問に対し「私はそう思うね」と回答。シリーズは長期化するだろうと予想した。

「マイケルとスコッティは、(シリーズ中も)本来の仕事をこなすだろう。シャットダウンとまではいかないだろうけど、多分ステフとクレイにとってはものすごくタフになるはずだ。フィル・ジャクソンのコーチング哲学は、トッププレーヤーを徹底的に抑えることだから、ピッペンをステフにつけるだろう。だからステフにとっては長いシリーズになるんじゃないかな。そしてマイケルとハーパーがクレイをしつこくガードすると思う。それによって、ウォリアーズはガード2人が抑え込まれることになるだろう。でも、あのチームにはデュラントがいる。彼はほぼ間違いなくトップのオフェンシブプレーヤーだからね」
 
 ブルズにはジョーダン、ピッペン、ハーパーに加え、ランディ・ブラウンというどう猛なディフェンダーもいる。彼らが代わる代わるカリーとトンプソンにマッチアップし、苦しませていただろう。

 だがデュラントのマークについてはどうか。ジョーダンとハーパー(ともに198cm)では高さのミスマッチが生じてしまうため、203cmのピッペン、あるいは208cmのトニー・クーコッチをぶつけることになるだろう。フィジカル面ではデュラントに勝るであろうピッペンだが、大きなストライド(歩幅)でのステップバック、さらにはターンアラウンドから打点の高いショットを繰り出すデュラントが相手では、さすがに腕を伸ばしてコンテストしても防ぎきれないかもしれない。
 
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