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NBA

コビーとピアースはチームメイトになる可能性もあった?当時のカンザス大HCが明かすリクルート秘話

ダンクシュート編集部

2020.05.04

当時のカンザス大はピアースやリーフ・ラフレンツなど、後にNBA入りする選手が多数所属していたが、優勝には手が届かなかった。(C)Getty Images

当時のカンザス大はピアースやリーフ・ラフレンツなど、後にNBA入りする選手が多数所属していたが、優勝には手が届かなかった。(C)Getty Images

 キングスの一員となる可能性が発覚したわけだが、アプローチをかけていたのはNBAのチームだけではない。当時カンザス大のHCで、ノースカロライナ大でマイケル・ジョーダンの指導経験もあるロイ・ウィリアムズは『Dan Patrick Show』で、高校から直接NBA入りするかつてのルール(2006年から高校生をドラフトすることは禁止)について言及した際、コビーをリクルートするためにアプローチしていたと振り返った。

「(ケビン)ガーネット、コビー、レブロン(ジェームズ)はNBAのルールを変えたと思う。コビーは正しい決断をした。レブロン、ガーネットもね。誤った決断をした選手はたくさんいる。ただ、ずっと言ってきたけど、みんなに完璧な(ドラフトの)ルールなんてないんだ。コビーをリクルートしたかって?彼の父親に一度電話をして会話をしたよ。電話を切った時、彼の父親と話せて良かったと感じた。でも、青年(コビー)はNBAに行くつもりだった」
 
 ウィリアムズはコビーの父親であるジョー・ブライアントと電話を通じてコンタクトを取ったものの、本人のNBA行きの意思は固く、進学のコミットを取り付けることはできなかったという。

 もしカンザス大に加入していたら、のちにNBAでライバル関係となる1歳年上のポール・ピアースとチームメイトになっていた。2008年の北京五輪、12年のロンドン五輪でアメリカ代表として共闘する“コーチK”ことマイク・シャシェフスキーHCからのデューク大入りの熱烈ラブコールも断っていたコビー。その人生において1996年は幾多の運命が交差した、最も激動の年のひとつだったと言えるかもしれない。

構成●ダンクシュート編集部

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