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NBA

ジョーダンの『ザ・ラストダンス』に感化されたエンビードは、シクサーズを頂点へと導けるか?

秋山裕之

2020.06.05

 シクサーズは5月27日からニュージャージー州カムデンにある練習施設を解禁。ブレット・ブラウン・ヘッドコーチ(HC)はエンビードに対し「プレーオフでは平均38分くらいプレーしてほしい」と語っていたと『The Philadelphia Inquirer』が報じており、指揮官から全幅の信頼を寄せられていることがわかる。

 2月下旬から背中の神経圧迫に悩まされてきたベン・シモンズも順調に回復し、シーズン再開後は再びプレーできる見込み。シモンズ、ジョシュ・リチャードソン、トバイアス・ハリス、エンビードの4人に、2年目のガードのシェイク・ミルトンを加えたスターター陣で臨むことになりそうだ。

 シクサーズは過去2年というもの、プレーオフではいずれもイースタン・カンファレンス準決勝で敗れてきた。昨年はチャンピオンとなったトロント・ラプターズ相手に第7戦まで持ち込むも、カワイ・レナード(現ロサンゼルス・クリッパーズ)の歴史的なブザービーターの前に惜敗。のちの王者を最も苦しめながらもあと一歩及ばなかっただけに、今季にかける思いは強い。
 
 また、5月中旬まで配信されていたドキュメンタリー『ザ・ラストダンス』がエンビードにポジティブな影響を与えており、マイケル・ジョーダンがシカゴ・ブルズのチームメイトたちをチャンピオンチームの選手へと押し上げたように、自身もシクサーズで同じようなことができると信じているという。

「俺は『ザ・ラストダンス』を真剣に観ていた。あれは面白かったよ。(ジョーダンと)いくつもの共通点があることがわかったし、たくさんの人たちが俺に対して『お前だってあの男になれるぞ』と言ってくれた。俺はこれからも努力を続けていくだけであり、それこそ今やっていることなんだ」

 ハリス、シモンズ、リチャードソンなど、シクサーズには優秀なタレントが何人も揃っているが、勝負所でチームをリードし、勝利をもぎ取るためにはエンビードの奮起が不可欠。シクサーズがリーグ制覇を成し遂げるかどうかは、リーグ有数の万能型ビッグマンのさらなる飛躍にかかっている。

文●秋山裕之(フリーライター)

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