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バスケW杯

13年ぶりのW杯は5連敗で終焉…「史上最強」のアカツキファイブが世界で通用しなかった理由

中村健吾(ダンクシュート編集部)

2019.09.10

八村の離脱は戦力面だけでなく、メンタル面でもチームに大きな影響を与えた(C)Getty Images

八村の離脱は戦力面だけでなく、メンタル面でもチームに大きな影響を与えた(C)Getty Images

 ワールドカップを通じて日本が他国に比べて大きく劣っていたのは攻守の質、そして個の力だ。強豪国がどのポジションからも得点できる豊富な攻撃オプションを持つ一方で、日本は八村やファジーカスといった“第一手”が封じられると、ほぼ手詰まり状態になっていた。結果的に1人の選手がボールを持つ時間が長くなり、連動性が失われ、守備の的が絞りやすくなったことで、ブロックの餌食になったりターンオーバーから速攻を食らうなど、完全に悪循環に陥っていった。

 守備ではマンツーマンとゾーンを時間帯によって使い分けていたが、マンツーマンでは中央突破からズレを作られ、ゾーンを敷いてもドライブを許し、ローテーションが追い付かずフリーでシュートを許したり、ショットが外れてもリバウンドを奪えない場面が頻発した。
 つまり攻守において個人(1対1)の差がチームの差につながったのだ。もちろん勝つためにチーム力は重要な要素だが、本来それは“個”の集合体でもある。今後、メンバー選出でより重要視されるのは、“1対1で負けない強さ”になるだろう。

 東京五輪の開幕まで1年を切っており、残された時間は決して多くない。ワールドカップの出場枠は32だが、五輪はその半分以下となる12。その上、五輪は各国ともベストメンバーで挑んでくることが予想される。

 日本はケガなどのアクシデントがない限り、八村と渡邊を中心としたメンバー構成になる可能性が高い。ただ彼らを含め、本番までに選手1人ひとりが個の力を高めていかなければ、今回痛いほど痛感した“世界との差”を埋めることは難しいだろう。


取材・文●中村健吾(ダンクシュート編集部)
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