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バスケW杯

惨敗にも前を向く馬場雄大。「五輪に向けてこのような経験ができて良かった。ここが底辺なので、あとは上がっていくだけ」

ダンクシュート編集部

2019.09.10

今大会の馬場は全5試合に出場し、平均9.2点・2.6リバウンド・1.40スティールという成績を記録した(C)REUTERS/AFLO

今大会の馬場は全5試合に出場し、平均9.2点・2.6リバウンド・1.40スティールという成績を記録した(C)REUTERS/AFLO

  中国で開催されているFIBAワールドカップ。日本は予選ラウンドで最下位となり、順位決定戦に回ったが、初戦のニュージーランドに続き、本日行なわれたモンテネグロとの一戦にも敗れ、0勝5敗という成績で大会を終えた。

   13年ぶりのワールドカップで完敗を喫した日本だが、そんなチームのなかで馬場雄大はアメリカ戦で18得点、このモンテネグロ戦では11得点・5アシストをマーク。大舞台で自身の存在をアピールした23歳が今日の試合、そして今大会を振り返った。

   今日の試合については「すべての部分において力の差を感じた。ゴール下のコンタクトやフィジカルの部分で最初からガツガツと当たられたことが、最後の場面でボディブローのように効いてしまった。40分間通してハードに戦えなかったことが、少しずつ点差を離されてしまった原因」と述べた。

   この試合、チームで1本も決められなかった3ポイントは「相手はしっかりノーマークを作って決め切る力があるけど、自分たちはそれを決め切れないことが点差にもつながった。普段決められる選手でも、この舞台で決められないのは、やっぱりまだ経験が足りないからだと思う」と実力差を痛感した様子だった。

   ただその一方で、「東京五輪の1年前にこういった経験ができて良かった。来年に向けて準備していくだけだし、ここが底辺なので、あとは上がっていくだけ」と前を向くとともに、「今一度、自分たちと向き合って、世界レベルの水準でものを考えていきたい」と今後の決意を語った。

   八村塁、渡邊雄大とともに日本バスケ界の未来を担う男は、2017年にBリーグのアルバルク東京に入団し1年目に新人賞を獲得。プロ2年目の昨季はBリーグのファイナルMVPに輝き、今夏にはNBAのサマーリーグに出場と、着実にスターの階段を登っている。
 
 今大会の活躍ぶりを考えれば、来年の東京五輪のメンバーにも選ばれる可能性は高い。1年後の大舞台では、自身の活躍をチームの”勝利”という結果につなげられるか。

構成●ダンクシュート編集部

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