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NBA

重鎮ジェリー・ウエストがクレイ・トンプソンを語る「私は彼の大ファン。ステフにとって完璧な選手だ」

秋山裕之

2020.07.19

 そんななか、かつてウォリアーズのエグゼクティブを務め、現在はロサンゼルス・クリッパーズでコンサルタントを務めるジェリー・ウエスト(元ロサンゼルス・レイカーズ)が、7月17日(日本時間18日、日付は以下同)に『95.7 The Game』のポッドキャスト番組に出演。来季に向けて完全復活を目指すトンプソンについて「私はクレイ・トンプソンの大ファンでね」と語り、こう続けた。

「私に言わせると、彼はステフにとって完璧な選手なんだ。スポットライトを探し求めるのではなく、ひたすらプレーしてこれまで成長を続けてきた。彼はリーグのなかで最も過小評価されている選手の1人であり、もっと評価されるべきだと思うね」

 トンプソンは昨季までのキャリア全8シーズンで3ポイント成功率40%以上を記録しており、加えて2015~19年まで5シーズン連続で平均20点以上をクリア。さらにカリー&トンプソンは2013~19年まで揃って3ポイント成功数200本以上をマークしているが、これはデュオによるNBA史上最長記録だ。
 
「あのチームは現代バスケットボールでベストなバックコートを擁しているね。ステフの隣には、信じられないほど素晴らしい選手(トンプソン)がいる。ステフと同様に優れていて、彼らはともに向上を続けているんだ」とウエストも手放しで称賛している。

 カリーとトンプソンの類い稀なシュート力を中心に構築されているのがウォリアーズのオフェンスだ。その一方で守備面は、スイッチディフェンダーとしてトンプソンとグリーンが重要な役割を担っている。

 複数のポジションをガードする傍ら、ディフェンシブ・アンカーとして君臨するグリーンとともに、相手チームのボールハンドラーに密着ガードし、極力ファウルをせずにショットミスを誘発するトンプソンの粘り強いディフェンスも、ウォリアーズには不可欠な要素だ。

 7月30日から始まる第二幕では、残念ながらウォリアーズの戦いを観ることはできない。しかし“究極のスタンダード”カリー&トンプソン&グリーンは、必ずや来季に向けて万全のコンディションを整え、2020-21シーズンは素晴らしいゲームを見せてくれるはずだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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