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NBA

中断期間で深まったレナードとジョージの絆とケミストリー。強敵マーベリックスを打ち破るか

秋山裕之

2020.08.16

 それでも、ジョージとレナードの間には、確かなケミストリーが生まれているようだ。

「俺たちはチャンピオンシップを勝ち取りたい。それをコミットしてここに来たんだ。シンプルなことさ。俺たちには実現すべきゴールがあって、それこそが優勝を勝ち取るということなんだ。もし今季達成できなければ、来年に成し遂げるべくチームを構築していくだけ。でも何よりも大事なのは、俺たちはチャンピオンシップを争うためにやってきたという点。それを勝ち取ることが何よりも重要なんだ」

 ジョージはそう語っており、レナードとともに戦う初のプレーオフに期待を寄せていた。

 一方のレナードは、昨季ウエスト8位でプレーオフに出場したクリッパーズが、今季は2位という好位置で覇権争いに臨むことをポジティブに捉えている。

「素晴らしい業績じゃないか。俺とポールが入って、昨季8位だったチームの選手たちが集結して新たなシステムを習得し、いろんな状況のなかで1年目を一緒にプレーしている。俺たちはまだ旅路の途中なんだ。これからも日々楽しんで(優勝までの)プロセスを歩んでいくだけさ」
 
 今季のクリッパーズはマブズ相手に3戦全勝しているとはいえ、シーディングゲームに入ってルカ・ドンチッチとクリスタプス・ポルジンギスが絶好調。ここに右足を痛めているセス・カリーが万全の状態で戻ってくるとなれば、第7シードと言えど決して楽に勝てる相手ではない。

 レナード、ジョージ、ウィリアムズ、ハレルと、平均20点を見込める実力者を4人も擁し、若手からベテランまでバランス良く揃った豪華戦力を誇るクリッパーズ。しかし、当然だが一度にコートへ立てるのは5人のみ。プレーオフという長丁場において、リバースHCが選手のコンディションを見極めてどのような起用をしていくのかが、チームの今季最終着地点の行方を左右することになるのかもしれない。

文●秋山裕之(フリーライター)

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