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NBA

“ハーデンストッパー”として活躍したサンダーのルージェンツ・ドート。コーチもドラフト外ルーキーを絶賛!

秋山裕之

2020.08.25

 そんなドラフト外ルーキーに対して、シュルーダーは第3戦終了後に「ルー・ドートがディフェンスでの働きを褒めなきゃいけないね。最高だったよ。ものすごく集中していたんだ。あの試合全体、そして延長で鍵になっていたのは彼だったと思う」と絶賛。

 ビリー・ドノバン・ヘッドコーチも21歳の若者に惜しみない称賛を送っていた。

「ルーはこのチームに驚異的な努力を持ち込んでくれた。偉大なオフェンシブプレーヤー(ハーデン)相手だと、どんな方法でも抑え込むことは難しい。だがルーはチームメイトたちのヘルプもあったが、懸命に戦っていたし、最大限の努力を見せてくれた」

 この試合でゲームハイの38得点を残したハーデンだったが、ドートとのマッチアップではフィールドゴール14.3%(2/14)、3ポイント11.1%(1/9)の計9得点と苦しんでいたことからもドートが素晴らしい仕事をしたことが分かる。

 ドートはハーデンがマッチアップ相手に催眠術をかけるかのように繰り出すクロスオーバードリブルに惑わされず、ピック&ロールに対してもファイトオーバーでスクリーナーとの間をすり抜けるなど、粘着気味に食い下がっていた。
 
 ロケッツ、そしてハーデンの“天敵”となっているドートだが、自身は同じアリゾナ州大の先輩であるハーデンのことを尊敬しており、シーディングゲームでは彼のシグネチャーシューズを履くほどだった。

 だがプレーオフで対決することになったため、ドートはポールと相談してこのシリーズでは一切履かないようにしているという。

 チームのオフェンスを牛耳るハーデンは、26日に開催される第5戦でもアグレッシブにサンダーのディフェンス陣を切り崩しにかかるだろう。そこで“ハーデンストッパー”に名乗りを上げたドートは、どんなディフェンスでリーグ№1スコアラーをスローダウンさせるか注目したい。

文●秋山裕之(フリーライター)

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