バーンズがそう話したように、現在のキングスにはディアロン・フォックスやバディ・ヒールド、ボグダン・ボグダノビッチ、マービン・バグレー三世、ハリー・ジャイルズなど魅力的な若手が揃っている。18年のドラフトでバグレー三世を指名した際には、ディバッツが「キングスはスーパーチームだと思う。ただ若いだけだ」と話すなど、上昇に向けて着実に戦力を整えていた。

　暫定ＧＭとしてディバッツの後任を務めるのは、ジョー・デュマース。選手、フロントの双方でデトロイト・ピストンズの全３度の優勝に関わったレジェンドが、キングスをさらなる高みへと導くことができるかは気になるところだ。
  「ジョー・デュマースは俺が長い間知っている人物。リーグでもリスペクトされている。彼ならきっとこの組織にとってベストなことをして、前進させてくれると信じているよ」とバーンズも期待を寄せている。

　プレーオフ返り咲きに向けて、着実に歩みを進めているキングス。まずはこのオフにデュマースがどのような戦力補強をしていくのかに注目していきたい。

文●秋山裕之（フリーライター）