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NBA

プレーオフでの惨敗で指揮官解任に踏み切ったシクサーズとペイサーズ。気になる後任候補は?

秋山裕之

2020.08.27

プレーオフ敗退後に指揮官解任となったシクサーズのブラウンHC(右)とペイサーズのマクミランHC(左)。(C)Getty Images

プレーオフ敗退後に指揮官解任となったシクサーズのブラウンHC(右)とペイサーズのマクミランHC(左)。(C)Getty Images

 8月17日(日本時間18日、日付は以下同)に開幕したNBAのプレーオフは、現在ファーストラウンドが佳境を迎えている。

 イースタン・カンファレンスではトロント・ラプターズがブルックリン・ネッツを、ボストン・セルティックスがフィラデルフィア・セブンティシクサーズを、マイアミ・ヒートがインディアナ・ペイサーズをそれぞれ4連勝のスウィープで退け、カンファレンス・セミファイナル進出を決めている。

 すると25日には今季を終えたシクサーズがブレット・ブラウンHC(ヘッドコーチ)の解雇を発表した。2013-14シーズンから指揮を執っていたブラウンは、就任当初は戦力がなかなか揃わず、15-16シーズンにはNBA史上ワースト2位の10勝72敗(勝率12.2%)に終わるなど低迷。しかし、その期間中にジョエル・エンビードとベン・シモンズをドラフトで獲得すると、両選手が健康体で迎えた17-18シーズンには6年ぶりのプレーオフ進出に導いた。

 2年連続でカンファレンス・セミファイナル進出を果たした昨年は、のちに頂点に立つラプターズと第7戦に及ぶ激闘を演じたものの、最後はカワイ・レナード(現ロサンゼルス・クリッパーズ)による歴史的なブザービーターの前に涙を呑んだ。
 
 迎えた今季、チームはジミー・バトラー(現ヒート)、JJ・レディック(現ニューオリンズ・ペリカンズ)というキープレーヤーが退団するなか、エンビードとシモンズの周囲にトバイアス・ハリスやジョシュ・リチャードソン、フリーエージェントで獲得したアル・ホーフォードを軸にビッグラインナップを形成。しかし、シーズンを通じてポテンシャルを発揮できず、プレーオフではシモンズがケガで全休したこともあって1勝もできずに敗れ去ることとなった。

 シクサーズのエルトン・ブランドGM(ゼネラルマネージャー)は声明文の中で「私は個人、そしてプロフェッショナルの両面でブレットに対して最大限のリスペクトをしています。彼がシクサーズという組織、フィラデルフィアという街のためにこなしてきたこと全てに感謝しています。彼はこの組織で数多くのことをやり遂げ、若手選手たちの才能を引き出し、チームを3シーズン連続でポストシーズンへと導いてくれました」とコメント。

 だが「不運なことに、我々は今シーズン、ゴールまで達することができませんでした。この組織が新たな方向へと進むにあたり、私は今がベストな時だと信じています。NBAチャンピオンの座を競い合うというゴールへと向かうべく、このオフシーズンは重要なものとなるでしょう」と、前に進むため変化することを決断した。
 
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