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NBA

「俺にとっては特別な感覚」初のカンファレンス決勝進出を果たしたウォーカー。未知の舞台で宿敵ヒートを倒せるか

秋山裕之

2020.09.14

 そのため、セルティックスのブラッド・スティーブンス・ヘッドコーチ(HC)の下でプレーした経験があるオリニクとクラウダーがいるのは、ヒートにとってプラスに働くだろう。その一方で、あれから3年が経過しているため、当時の情報はあまり参考にならないかもしれない。

 エリック・スポールストラHCが「チームとして(当時と)違うんだ」と話したように、オリニクとクラウダーが在籍した2017年のロースターで、現在もセルティックスに残っているのはジェイレン・ブラウンとマーカス・スマートのみ。ジェイソン・テイタム、シェミ・オジェレイが2018年のイースト決勝を経験しているとはいえ、ケンバ・ウォーカーとゴードン・ヘイワードもこれまでのキャリアでカンファレンス・ファイナル未到達だ。

 そのなかで、ステップアップが期待されているのはウォーカーだろう。ここまでのプレーオフ11試合で平均19.6点、4.1リバウンド、5.3アシスト、1.1スティールとまずまずの成績を残すポイントガードは、トロント・ラプターズとのシリーズを終えてこう話していた。
 
「俺はこれまでプレーオフに2度出た。でも、最後に出場したのは5年前(正確には4年前の2016年)。(ボストンでは)初めてのプレーオフでここまで来て、イースタン・カンファレンス・ファイナルへと勝ち進み、マイアミという素晴らしいチームと対決することになる。まさに大舞台であり、俺にとっては特別な感覚さ」

 昨季までシャーロット・ホーネッツでエースを務めていたウォーカーは、2014、16年と2度プレーオフに出場したものの、結果はいずれも1回戦敗退。しかも対戦相手はいずれもスポールストラHCが指揮するヒートだっただけに、これまでの鬱憤を晴らしたいはずだ。

 プレーオフ経験は決して豊富と言えないものの、コネチカット大時代には1年時にNCAAトーナメントのファイナル4(準決勝)、3年時にはトーナメントを制してMOP(最優秀選手賞)を獲得した実績があり、大舞台の経験はある。

 おそらくヒートはテイタム、ブラウン、ウォーカーを封じにくるだろうが、そこでウォーカーがステップアップできれば、セルティックスとしても心強く、シリーズを優位に進められるのではないだろうか。

文●秋山裕之(フリーライター)

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