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NBA

トレード候補からチームに不可欠な戦力に――プレーオフ絶好調のヒートを支えるゴラン・ドラギッチ

秋山裕之

2020.09.19

 シックスマン転向についても、ドラギッチは「僕のキャリアにおいて、自分自身を助けることになると思ってね。それに、特にスポ(スポールストラ)は僕を正しいポジションへと配置してくれる。まったく心配してなかったし、新たな役割でプレーするのは簡単だったよ。今の僕はコートで楽しむことができている」と明かしていた。

 ちなみに、イースト決勝の第2戦が行なわれた9月17日はドラギッチにとって記念すべき日でもあった。今から3年前、2017年の同日にドラギッチはスロベニア代表としてルカ・ドンチッチ(現マブズ/当時はレアル・マドリーに在籍)らとともにセルビア代表との「FIBAユーロバスケット」の決勝を戦い、93-85で制して大会初優勝を果たしたのだ。
 
 その試合でドラギッチは35得点(第4クォーターに9得点)をマークし、大会MVPとベスト5に名を連ねた。本人は「あの時とまったく同じ感覚さ。最高の日になったよ」と、当時と比較しながら、NBAという世界最高の舞台で活躍していることを喜んでいた。

 ドラギッチにとってフェニックス・サンズ在籍時の2010年以来、10年ぶりとなったカンファレンス・ファイナルでは、ここまで両軍トップの平均27.0点と絶好調。今後セルティックスがマークを厳しくしてくることが予想されるが、心身ともに充実している今のドラギッチならば、老獪なスキルを駆使して得点を重ねていくだろう。

文●秋山裕之(フリーライター)

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