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NBA

歴代屈指の“不作”と言われるも、ペイトンやジャクソンといった絶滅危惧種の個性派が揃う1990年【NBAドラフト史】

大井成義

2020.09.18

ペイトン、コールマン、ジャクソン、スコット、クーコッチと、稀にみる個性派が揃っていた1990年。(C)Getty Images

ペイトン、コールマン、ジャクソン、スコット、クーコッチと、稀にみる個性派が揃っていた1990年。(C)Getty Images

 後の名選手を数多く輩出した年もあれば、まったくの不作と言っていい年もある。それがNBAドラフトの面白さでもあるが、今回紹介する1990年は後者の部類に属する。2位指名のゲイリー・ペイトン以外、歴史に名を残す選手は皆無だが、変人揃いという意味では、史上稀に見る豊作年だった。

■史上屈指の外れ年のひとつだが個性的かつ変わり種の多い1990年
 
 現地アメリカのスポーツ関連サイトが好んで掲載する「外れドラフト年トップ10」的な企画で、軒並み上位に食い込んでいるのが1990年だ。今回採り上げることになり、指名選手のリストをじっくり見てみたところ、軽く衝撃を覚えた。僕の大好きな、香ばしさや味わい深さに満ち溢れた、唯一無二の変わり種がゴロゴロいるではないか。実績面から見れば、外れ年にカテゴライズされても仕方がないだろう。ただし、現代では絶滅危惧種に近い個性派を数多く生み出した、特筆すべき年とも言えよう。

 1985年、タンク行為(試合にわざと負けること)の横行に業を煮やしたリーグは、コインの裏表でドラフト1位指名権を決めるというコインフリップの制度を廃し、プレーオフ進出を逃した全チームに対して均等にチャンスを与えるというシステムを採用する。だがその方法にも問題点がいくつか浮上したため、今回紹介する1990年からは確率調整システムを導入することになった。現在のピンポンマシン方式の原型である。

 この年のロッタリーで、1位指名権獲得率が最も高かったのがリーグ最下位のネッツ。66個のピンポン球のうち11個の当たり球が割り振られた(16.7%)。次に高確率を得たのがヒートで10個(15.2%)、3番目がマジックの9個(13.6%)。抽選の結果、珍しく波乱は起こらず、ネッツが1位指名権を獲得する。
 
■大本命の有力株が急死しコールマンがトップピックに

 ドラフトの3か月半前までは、ロヨラ・メリーマウント大4年のフォワード、ハンク・ギャザーズが1位指名の大本命とされていた。圧倒的な身体能力の持ち主で、NCAAディビジョンⅠの歴史において、同一シーズンに得点王とリバウンド王を獲得した史上2人目の選手(1人目はゼイビア・マクダニエル。その後カート・トーマスも達成)。その彼が、カンファレンス・トーナメントの試合中に心臓発作で倒れ、帰らぬ人となる。試合が生中継されていたこともあり、全米中をショックの渦に巻き込んだ一大悲劇だった。

 そのため、1位指名候補の筆頭はシラキュース大4年のフォワード、デリック・コールマンに移行する。コールマンも傑出したビッグマンで、身長208㎝、体重は100㎏を優に超えるという巨体ながら、パワーのみならずテクニックや柔軟性、俊敏性も兼ね備え、ゴール下では無類の強さを発揮した。

 サウスポーの優位性に加え、人一倍長い腕を持ち、ボールハンドリングも外見によらず巧み。さらには、当時の大柄選手には珍しく中長距離シュートも無難にこなし、ブロックのセンスにも非凡なものを持っていた。最終学年の成績は平均17.9点、12.1リバウンド、2.0ブロック、3ポイント成功率は36.6%を記録している。
 

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