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NBA

デイビスも認める“プレーオフ・ロンド”。その名付け親となった元同僚が語る、ロンドと比較すべきプレーヤーとは?

秋山裕之

2020.10.05

 変幻自在のドライブと絶妙なパスワークでチームメイトを動かし、自らもドライブやミドルレンジジャンパーを着実に沈め得点を稼ぎ出したロンドは、シリーズ平均41.9分の出場で20.7点、6.3リバウンド、11.8アシスト、1.8スティールと大暴れ。第4戦の第3クォーター終盤には、ファーストブレイクから完全にレブロンの意表を突くノールックのビハインド・ザ・バックパスでトニー・アレンのボースハンドダンクを演出するなど、相手ディフェンダーたちを次々と攻略し、シリーズ突破の立役者となった。

 ポウが前述のコメントで“パーク”と呼んでいたのは、当時セルティックスの先発センターを務め、現在は『ESPN』などでコメンテーターを務めるケンドリック・パーキンス。ポウの発言に対し、パーキンスも否定はしなかった。

「たぶん俺だろうね。彼のことを何度となくそう呼んできた。だってあの時、彼はプレーオフで歴史を変えたんだ」と話したパーキンスは、現在のロンドについて、レイカーズの元キャプテンを比較対象に挙げている。
 
「今の彼は、デレック・フィッシャーを彷彿とさせるんだ。レギュラーシーズンでは平均8、9点くらいなのに、プレーオフに入って突如平均16点くらいまで跳ね上がるからね」

 ロンドは今ファイナル第3戦でFG成功率25.0%(2/8)の4得点とショットが不発だったものの、レブロン(10リバウンド、8アシスト)に次ぐ8リバウンド、5アシスト、さらに2スティールを記録。チームに不可欠な戦力として活躍を続けている。

 レブロン、ドワイト・ハワードといった、かつてイースタン・カンファレンスで覇権争いをしたライバルたちと同じユニフォームを身に纏ったロンドは、自身2度目のチャンピオンシップを勝ち取ることができるのか。今後の活躍にも注目していきたい。

文●秋山裕之(フリーライター)

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