もっとも、現状では新たにＦＡ選手を獲得する場合は約600万ドル（約6億3000万円）のタックスプレーヤー・ミッドレベルエクセプションと最低年俸という手段しかないのだが、カーＨＣはジョー・レイコブ・オーナーの存在を挙げ、こう切り返していた。

「このチームには勝つためならどんなことも厭わないオーナーがいる。フリーエージェントの選手たちがゴールデンステイトに来るにあたって、このチームには本当に魅力的な点が多いんだ。それにジョーはものすごく闘争心が旺盛で、勝利への意欲が人一倍強いからね」
  　今季終了後、ダニーロ・ガリナーリ（オクラホマシティ・サンダー）やサージ・イバカ（トロント・ラプターズ）、マーカス・モリスSr.（ロサンゼルス・クリッパーズ）、ポール・ミルサップ（デンバー・ナゲッツ）といったベテランが、優勝を求めてウォリアーズと低年俸で契約する可能性は決してゼロではないだろう。

　はたして、ウォリアーズは来季以降に向けてどこまでロースターを強化していくことができるのか。今後の動向から目が離せない。

文●秋山裕之（フリーライター）

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