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NBA

レブロンも「本当に貴重」と称賛するロンドが、オフに他球団へ移籍か?セカンドキャリアを見据えた決断は…

秋山裕之

2020.10.15

 今年のプレーオフで計105アシスト(平均6.6本)を積み上げたベテランは、プレーオフ通算アシスト数で1086本となり、NBA歴代6位に浮上。レイカーズでともにプレーメーカーを務めるレブロン・ジェームズは、かつては敵として何度も激突してきた頼れるチームメイトをこのように評している。

「相手のディフェンスを的確に分析することができ、ゲームがどういう流れになっているのかも把握できる。このリーグでそんなことができるヤツはそう多くない。特にポストシーズンでは本当に貴重なんだ。(ロンドが)チームにいることで、間違いなく助けてくれる」

 そんなロンドにとって次に注目されるのが、オフの去就だ。『BASKETBALLNEWS.COM』のクリス・シェリダン記者によれば、ロンドは来季の契約(プレーヤーオプション)を破棄して完全FAになると見込みだという。

 来季もレイカーズに残れば年俸262万ドルとなるが、貴重なバックアッパーとして優勝に貢献した司令塔は、他チームに移ればさらに多くの金額を手にすることができるだろう。では、来年2月に35歳を迎えるベテランはどこに向かうのか。
 
「僕は絶対にコーチになりたい。実はボストンを離れてから、コーチになるための準備をしているんだ。これまでに教わったコーチたちから学んでいる。どのように振る舞っているのか、どんなタイミングでタイムアウトをコールしているか、タイムアウト中にどうやってプレーを描いているのか。あとは練習の進め方やスピーチなどについてもね」

 シカゴ・ブルズ在籍時の2017年、ロンドは引退後のプランについて『Chicago Tribune』へこのように明かしている。今年もケガで戦線離脱中にアシスタントコーチのような役割を与えられ、若手選手たちを鼓舞していた。

 そういった事情から、来季はグレッグ・ポポビッチHC率いるサンアントニオ・スパーズやスティーブ・カーHCのいるゴールデンステイト・ウォリアーズ、さらにファイナルで対戦したエリック・スポールストラHCのヒートといった、名将が率いるチームへと移籍し、コーチングについて学びながらプレーする可能性もあるのではないだろうか。

文●秋山裕之(フリーライター)

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