専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
NBA

クリッパーズの新指揮官ルーとリバース前HCの絆「彼がいなければ、今の私はなかった」

秋山裕之

2020.10.23

 成績不振により昨季序盤にキャブズのHCを解任されると、今季は再びリバースの下でACを務め、来季からは恩師の後を継いで再び指揮官を務めることとなった。ルーは感謝を語りつつ、来季への意気込みを述べた。

「私はドックから多くのことを学んできました。ほかにもたくさんのコーチから学んできました。リーグにいるコーチたちを見て、私は常に勉強しています。エリック・スポールストラ(マイアミ・ヒートHC)やブラッド・スティーブンス(セルティックスHC)もそうですし、昨年はニック・ナース(トロント・ラプターズHC)がボックス&ワン、トライアングルツーのディフェンスをNBAに持ち込んだことも見ていました。もし学ぶことをやめてしまえば、成功を掴むことはできません」

 コミュニケーション能力に定評があるルーは、会見で挙げたコーチ陣のほかにも、グレッグ・ポポビッチHC(サンアントニオ・スパーズ)やフィル・ジャクソンHC(元レイカーズほか)、スタン・ヴァン・ガンディHC(ニューオリンズ・ペリカンズHC)、スコット・スカイルズHC(元バックスほか)からも学んできたという。
 
 優勝を期待されるクリッパーズの指揮官に就任したことで、キャブズ時代と同等、あるいはそれ以上のプレッシャーがかかることは容易に想像できるものの、ルーは意に介していない。

「プレッシャーについて話す時というのは、勝利する状況にいるということ。それこそ私が望んでいたことです。私は素晴らしいコーチの1人になりたい。偉大なコーチになりたいんです」

 新たに舵取り役を託された43歳の指揮官は、チームをどのようにまとめ、ケミストリーを形成していくのか。リーグ有数の戦力を誇るクリッパーズを初の頂点へ導くことができれば、ルーの評価は確固たるものとなるに違いない。

文●秋山裕之(フリーライター)

【PHOTO】NBA最強の選手は誰だ?識者8人が選んだ21世紀の「ベストプレーヤートップ10」を厳選ショットで紹介!

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号