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NBA

ブルズの元セキュリティが保持していた6つのチャンピオンリングがオークションに。最も高額で落札されたのは…

秋山裕之

2020.10.26

 翌1998年はジャズとの再戦となり、ホームコート・アドバンテージを保持していたジャズがシリーズに先勝するも、第2戦からブルズが圧巻の3連勝で一気に王手をかける。第5戦でジャズが意地を見せたものの、大激戦となった第6戦でジョーダンが45得点と再び神がかったパフォーマンスを披露。最後は伝説の“ザ・ラストショット”を沈めるという完璧なエンディングで締めくくり、1990年代2度目の3連覇を果たした。

 次に高額で落札されたのは1992年、ポートランド・トレイルブレイザーズを4勝2敗で下し、2度目の優勝を飾った時のリング。以下、フェニックス・サンズとの頂上決戦を6戦で制し最初の3連覇を成し遂げた1993年、ロサンゼルス・レイカーズを4勝1敗で下して記念すべき初優勝となった1991年、そしてシアトル・スーパーソニックスを4勝2敗で押しのけた1996年の順番となった。
 
 それぞれのチャンピオンリングの正面のデザインを見てみると、1997、98年はシルバーとゴールドがあしらわれており、1992年は黒をベースに“BULLS”と刻印されている。1993年は赤をベースにしたチームロゴが中央に入り、その周囲をシルバーとゴールドが飾るというもの。1991年は黒をベースにした地色に“BULLS”とチームロゴ、1996年も黒をベースにした地色に4つのチャンピオントロフィーが入っている。

 いずれも存在感のあるリングなのだが、1997、98年のものは一際輝きを放っているように見えるだけに、そのデザイン性で他のリングを突き放したのかもしれない。

 NBA選手のグッズにはサイン入りのユニフォームやカード、特別仕様のシューズなど、多くのアイテムがあるのだが、チャンピオンリングはそのチームに所属、あるいは関わっていた者しか入手できない。そのため、今回のオークションではブルズがいかに印象的な優勝を成し遂げたか、そしてリングが放つインパクトやデザイン性も落札金額を左右したのではないだろうか。

文●秋山裕之(フリーライター)

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