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NBA

八村塁はNBAで通用するのか――現地記者が激論、カワイ・レナードとの類似点も?

ダンクシュート編集部

2019.09.26

シンプルで基本に忠実なプレーを効果的にこなすところが、八村とレナード(写真)の類似点だ。(C)Getty Images

シンプルで基本に忠実なプレーを効果的にこなすところが、八村とレナード(写真)の類似点だ。(C)Getty Images

杉浦:指名順位が高すぎるという声もあるようだけど。

CS:ドラフト時点での評価は難しいもので、最近でもアンソニー・ベネット(2013年1位指名)やジャバリ・パーカー(14年2位指名)といった失敗例はいくつもある。ただ、今夏に正式にウィザーズのGMになったトミー・シェパードはリトアニアを中心に海外に多くのパイプを持っている人物だ。彼は早い段階から八村に目をつけていて、9位指名にゴーサインを出したんだろう。

JL:ウィザーズが高く評価したのは十分に理解できる。バスケットボールを始めたのが遅くて、カレッジでも1、2年時には強烈な印象はなかったのに、3年時に一気にブレイクした。ミドルレンジでのプレーは安定感があるし、動きはスムース。爆発力がプロレベルでどのくらいなのかはまだ判断できないが、身体能力も高い。18~19歳の子どもというわけでもないから、精神的にも成熟しており、適切で賢明なプレーができる。ただ、NBAで彼がSF、PFのどちらのポジションを務めるのかは気になる。当初はPFでプレーするだろうが、それがベストポジションかどうかはわからない。
杉浦:比較対象としてカワイ・レナードの名前が挙がるくらいで、アメリカでも一部からかなり買われている。その一方で過大評価という声もあり、評価が分かれる選手という印象があるね。

JL:レナードと八村で似ている部分があるとすれば、派手なプレーを好むのではなく、シンプルで基本に忠実なプレーを効果的にこなすところだろう。レナードも一見地味だけど、基本通りのプレーを誰よりも上手くやってのける選手だ。もちろん今やリーグ最高級の選手になったレナードと八村を比べるつもりはないけど、類似点はあると思うよ。

【座談会参加メンバー】
杉浦大介/すぎうらだいすけ
ニューヨーク在住のスポーツライター。NBAやMLB、ボクシングを中心に精力的に取材・執筆を行なう。

ジェフ・レンチナー/Jeff LECHINER
Insidehoops.comの編集人兼ライター。主にアメリカ東海岸で多くのゲームを取材している。

クリス・シェリダン/Chris SHERIDAN
元AP、ESPNの記者で、現在はスポーツ・ギャンブルサイトで健筆を振るうベテランライター。

※全編は『ダンクシュート』2019年11月号に掲載。

構成●ダンクシュート編集部
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