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NBA

キングスの「歴代ベスト5」を選定!オスカー、アーチボルド、ウェバー…現役選手が入る隙もない豪華布陣に

出野哲也

2020.11.05

【シューティングガード】
ミッチ・リッチモンド

1965年6月30日生。196cm・98kg
在籍期間:7シーズン(1991~98)
成績:517試合、平均23.3点、3.7リバウンド、4.1アシスト

「リーグで最も過小評価されている」と言われる選手はいつの時代にも存在するが、90年代の定番はリッチモンドだった。地方都市サクラメントが本拠、地味なキングスに在籍していたので脚光を浴びづらかったのは事実。だが、実際には6年連続でオールスターに選出され、95年の大会では23得点をあげてMVPを受賞。翌96年のアトランタ五輪でも“ドリームチーム3”に選ばれ、金メダル獲得に貢献したのだから、十分に評価されていたことになる。

“ロック(岩石)”と呼ばれた頑強な身体を誇り、中・長距離の正確なシュートが持ち味。ゴールデンステイト・ウォリアーズに入団した88-89シーズンから10年連続で平均20点以上を記録し、マイケル・ジョーダンも「守るのが最も難しい選手の一人」として名を挙げ、エア・ジョーダンを履くのを認めていた。98年にワシントン・ウィザーズへトレードされた時の交換相手がクリス・ウェバーとあって、最後までキングスに貢献してくれたことになる。
 
【スモールフォワード】
オスカー・ロバートソン

1938年11月24日生。196cm・93kg
在籍期間:10シーズン(1960~70)
成績:752試合、平均29.3点、8.5リバウンド、10.3アシスト

 2000年代前半に活躍した名シューターのペジャ・ストヤコビッチを差し置いて、史上最高のPGの一人である“ビッグO”をSFで選ぶのは無理があるだろうか? そんなことはない。身長196cmはリッチモンドと同サイズで、実際はフォワードでプレーする機会も多かった(60年のローマ五輪でもフォワード登録)。優れたリバウンダーで、61-62シーズンはリーグ9位の平均12.5本を奪取。通算6380本は球団史上3位である。要するに、彼はガードとかフォワードといった概念を超越していたのだ。

 平均30点以上を6度記録したスコアラーでもあり、67-68シーズンの29.2点はリーグ1位。ただ本領はもちろんプレーメイキングで、年間最多アシスト6回、キャリア通算9887本はマジック・ジョンソンに抜かれるまでNBA記録だった(現在は6位)。また、ラッセル・ウエストブルックが肩を並べるまで唯一の年間トリプルダブル(TD)達成者(61-62シーズン)でもあって、通算TD181回は今も破られていない大記録。64年にはフランチャイズで唯一のシーズンMVPを受賞している。
 
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